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夫婦+子ども

住むほどに満足度が深まる穏やかな平屋

ウージ畑に隣接したのどかな環境に建つKさん宅は、 親子3人が暮らす平屋の住まいです。 玄関を開けると、和室とLDKが 一 体となった開放的な空間が広がり、キッチンの先には、家事効率を考え抜いた間取りが展開しています。 明るさ・風通しも申し分なく、住むほどに使いやすさを実感しています。

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☆ フクギ並木の集落から移転・新築。温故知新の家づくり

住むほどに満足度が深まる穏やかな平屋

住むほどに満足度が深まる穏やかな平屋

Kさんご夫妻の新居があるのは、フクギの屋敷林に囲まれた旧居が建つ、古くからの集落の目と鼻の先。約5年前、親類から現在の土地を譲り受け、移転・新築の計画が持ち上がりました。当初は「伝統的なしきたりを少し崩して、自分たち好みの設計プランを取り入れたいけれど、果たして問題ないだろうか」との漠然とした不安を抱えていましたが、建築士の「大丈夫ですよ」とのひと声が後押しになって、計画はスムーズに進みました。

 「今まで暮らしてきた旧居は、40年以上前に建てられた、沖縄民家の典型的な間取りの家でした。集落の形態も関係しているのでしょうが、周囲の家も皆同じつくりで、老朽化などで建て直すことがあっても、以前と同じ間取りにする家が多かったんです。今回はまったく新しい環境ということもあり、希望のプランを簡単なスケッチにまとめて、建築士さんと相談を始めました」と奥さまは振り返ります。
 建築士とは知人の紹介で知り合いました。話をしているうちに、「私が仕事で携わっている施設や、他の知人宅を手がけた実績があることが分かり、『あれだけの建物の設計ができるなら』と、迷わず安心してお願いできました」とご主人。他の業者を調べたり、完成見学会を回って情報を集めたりすることは、ほとんどしなかったそうです。
 お2人が望んだ住まいは、シンプルで開放的な平屋の家。そのイメージに合わせて、南北に細長い敷地形状に沿うように、希望の居室をレイアウトしていきました。とりわけリビング周辺のスペースは、親類から「家族が集まる場所だから、できるだけ広く取ったほうがいい」との助言を受け、リビングを挟んで対面キッチンから和室まで連なる、大空間を確保しました。

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☆ 玄関正面に和室、浴室脇に坪庭。こだわりの間取りで生活に潤い

 

間取りを決める上で最も気がかりだったのが、仏壇のある和室の位置でした。「いくら納まりがいいとはいえ、玄関を開けてすぐ正面に置くのは、慣習的に問題ないだろうか」と考えていました。それに対して建築士は、「たくさんの人が訪れる家。仏壇の存在を常に意識してもらえるのは、逆にいいことでしょう」と気さくにアドバイス。そして実際に住み始めてみると、畳間の下部を引き出し収納にして腰掛けられるように造作したこともあり、「わが家へ立ち寄ってくれた人が、ちょっとの間だけ休憩する場所として、とても役立っています」とのことです。
 奥さまのちょっとしたこだわりは、バスルームに併設した坪庭スペース。「敷地の有効利用だけを考えれば、無駄な場所であることは分かっていたのですが、どうしてもほしかったので」と初志を貫徹。壁面のパネルの色もグリーンにまとめて、安らぎ深い空間を演出しています。またこの坪庭は、キッチン奥の家事コーナーからも眺めることができ、日常のさまざまなシーンに光と潤いを届けてくれています。
 一昨年暮れに新居ができた当初は、「自分たちの家ではない気がして、落ち着かなかった」と話すご夫妻。きめ細かな設計意図に実生活もほどなく追随し、今がなじみ頃。建築中はまだ幼かった長女も小学生になり、キッチンの真横にある個室を与えられました。台所作業中も目が届いて安心、でも勉強時間だけは、「デッキのほうがはかどるみたい。暖かい時期はテーブルを運んで、友だちと一緒によく勉強していました」と奥さま。間もなくうりずんの季節。新居で迎える2度目の春まであとわずか。

☆ 家事を意識した動線計画で住みやすさを高める

住むほどに満足度が深まる穏やかな平屋

計画地は北面が接道する南北に細長い平坦地で、面積は約150坪。広さに余裕があるとはいえ敷地を目いっぱい使わず、将来子どもが巣立ったあとでも夫婦2人で無理なく暮らせることを念頭に、プランをまとめていきました。

 間取りで最も意識したのは、家事動線の組み立てです。洗濯物を干したり、ごみ出しをしたり、毎日の家事をいかに楽にこなせるかは、家の住みやすさを左右する大きな要素です。Kさん宅でもその点に配慮しながら、要望のあったバスルーム併設の坪庭や水回り、収納、勝手口などのレイアウトを、回遊性のある動線の中に落とし込んでいきました。

 一方で生活の中心の場となるLDKは、敷地長辺の一辺が東から南東を向いた好条件を生かし、明るさと開放感を追求しました。掃き出し窓の上部にハイサイドライトを設けることで、天井高を上げるとともに採光を促し、リビングと子ども室に囲まれた空間はデッキスペースに充て、屋内外のつながりを演出しました。またKさんから相談のあった和室の配置については、訪問客が玄関と和室をひとまとまりの空間として利用しやすいようにすればいいのではないかとアドバイスしました。

 内装の仕上げは自然素材を中心に使用しました。床には無垢(むく)のチーク材を施工し、壁面は地元名護市生まれの漆喰(しっくい)「琉球の塗り壁」をベースに、ポイントごとに杉板張りを組み合わせました。このほか屋上には、並べるだけで日射熱の侵入を効果的に抑制できる、糸満市の伊是名ブロック工業製の遮熱ブロックを設置。真夏でも熱がこもりにくい快適な室内環境を実現しています。

建設データ

家族構成:夫婦、子ども1人
所在地:名護市
設  計:有限会社結設計
建  築:有限会社山口建設
敷地面積:495.99㎡(約150.00坪)
建築面積:140.63㎡(約42.54坪)
延床面積:124.00㎡(約37.51坪)
用途地域:未指定
構  造:壁式鉄筋コンクリート造平屋建て
完成時期:2014年12月

建築・建設会社

  • ■ 一級建築士事務所 有限会社結(ゆい)設計
  • ■ 名護市大北5-1-23
  • ■ 又吉光男
  • ■ 0980-52-0700
  • ■ http://www.yui0700.com/

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