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楽しくデザイン性に富んだ混構造の家

趣味のダイビングを家づくりの核に据えながら、居室ごとにテーマを変えて意匠を選定し、 デザイン性に富んだ新居を築いたNさんご夫妻。 リビングの大開口から舞い込んだ光と風が、木造の勾配屋根に沿って家中を巡る、 明るく、ぬくもりを感じる住まいです。

こんな家!

☆ ポイントはテーマを決めて、意匠の変化を楽しむ

アーチ状にかたどられた2カ所のポーチがファサードに豊かな表情を与え、デッキテラスの上に突き出たコロニアル風の片流れ屋根が青空に映える、異国ムード漂う住宅です。「今まで旅行で訪れた先の気に入ったイメージに合わせて、外観とキッチンは南欧風に、リビングはバリ風に、主寝室はアイルランド風に、それぞれデザインしました」と笑顔で話すのは、施主のNさんご夫妻。昨年8月、ダイビングの趣味が高じて東京から名護へ移り住み、同時に平屋の新居を建築しました。
 計画を始めたのは約5年前。沖縄を訪れるたびに不動産会社を巡っては土地を探し、「海が近くて、那覇から1時間圏内で行ける場所」との希望条件のほぼ北限に当たる、現在の土地と出合いました。
 熟慮の末に購入を決めたものの、「建物の設計を建築士に直接依頼する」というスタイルになじみがなく、改めて沖縄の家づくり事情の勉強を始めました。その間に、「大学の建築科を卒業したばかりの親類がいたので、私たちの要望を伝えて、大まかなプランを作成してもらいました」。
 やがて住宅誌を通じて、実績豊富な建築士事務所が近所にあることを知り、早速アポを取り訪問。数日後、提案されたプランを見て驚いたのは、持ち込みの親類案と比べて「あらゆる面でグレードアップされていた」ことでした。核となる部分は踏襲しながらも、「土地の条件や私たちの生活スタイルに合わせて、使い勝手よくまとめ直してくれていた」内容に納得。また当時は東京在住のためメールでのやり取りが中心でしたが、「対応が迅速で、安心して相談できた」ことも、依頼の決め手になりました。

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☆ ダイビングに適した生活動線。リビングにロフトを加えて開放感を演出

 

プランニングの中で優先順位が高かったのは、もちろんダイビングです。器材の積み下ろし、手入れ、保管がしやすいように、駐車場と直結して半屋外のポーチがあり、脇には大容量の外部倉庫も併設されています。さらにポーチからは、玄関を通らず直接室内と行き来でき、上がってすぐの場所には洗面室とバスルームが配置されています。
 毎日の生活スペースの中では、リビングの吹き抜けにこだわりました。「東京で暮らしていたのが、上下階がつながったメゾネットタイプのマンション。あの空間の広がりだけは、新居にもぜひ取り入れたかったので」とご主人。そのためリビング上部にはロフトを設け、天井高を一段上げるとともに、軒高を抑えた南面のデッキテラスからロフトまで勾配屋根を架けて、開放感を演出しました。
 リビングと並んで置かれた小上がりの和室は、ご両親をはじめゲストの宿泊を想定してこしらえたもの。また用途ごとにしっかりと空間を分け、それぞれの居室の性格に合わせてデザインを選定し、家具や調度品をコーディネートしている点も特色です。それでもインテリア・エクステリアの整理はまだまだ道半ば。「リビングには本当ならソファを置きたいのですが、子どもがやんちゃ盛りなので。もう少し落ち着く年頃になるまでお預けですね」と奥さまは苦笑い。
 裏を返せば、沖縄の新しい家での暮らしにすっかりなじんでいる証。間もなく海開きを迎え、本格的なダイビングシーズンが始まれば、親子で海へ出かける機会もますます増えるでしょう。新居の本領発揮はこれからです。

☆ 趣味と生活の動線を無駄なく連結。遊びも暮らしも効率よく楽しむ

楽しくデザイン性に富んだ混構造の家

楽しくデザイン性に富んだ混構造の家

Nさんご夫妻から最初に相談を受け、ラフプランを見せていただいたときにまず考えたのは、敷地条件に合わせて全体の間取りを整えてあげること。持ち込みのプランは、土地の形状や周辺環境の情報がない中で作成したらしく、コストの圧縮を意図して正方形に納めたものでした。そのため東西に細長い敷地に沿って居室を並べ替えたり、南面に開ける条件を生かし、リビングに大きく開口部を取ってデッキテラスを設けたり、いわば沖縄の家づくりのセオリー通りにアレンジを加えていきました。

 その中で最も意識したのは、Nさんの生活の中心にダイビングがあることです。出発時はすぐに器材の準備ができて、帰宅後は簡単にメンテナンスが行えるように、駐車場直結の専用スペースを設けることは必須条件。洗濯機置き場やシャワー室にアクセスしやすいことも求められます。

 一方では普段の生活があり、リビングや寝室などの居室と、これらの水回りをどう結びつけるべきか、動線の組み立て方に腐心しました。また急きょ和室を導入することになり、限られたスペース内でどこに納めるのかも、重要な検討材料になりました。

 最終的に落ち着いたプランは、リビング横に置いた和室を挟んで、南北に2本の廊下を配し、ダイビング用のポーチに通じる廊下沿いに水回りを並べたもの。この振り分けにより、玄関側の南の廊下はパブリックな通路として、北側はプライベートな動線として、機能させることができます。
 またリビングには開放感をもたせたいとの要望を受け、ロフトと勾配天井の導入を提案。ロフトに通じる階段は、居住スペースを圧迫しないように、収納も兼ねたボックス階段を採用しました。
 各居室のデザインは、Nさんが抱くイメージに合わせて、その都度、適切な素材を提案していきました。全体としては統一感がありながら、空間ごとにテーマを持ってしっかりと造り込まれた、すてきな住宅に仕上がったと思います。

建設データ

家族構成:夫婦、子ども1人
所在地:名護市
設  計:建築工房ibox
敷地面積:427.14㎡(約129.21坪)
建築面積:129.97㎡(約39.31坪)
延床面積:100.71㎡(約30.46坪)
用途地域:未指定
構  造:補強コンクリートCB造+一部木造
完成時期:2015年8月

●建築/株式会社はーとほーむ産業
●電気・水道/新垣電設工業
●キッチン/タカラスタンダード

建築・建設会社

  • ■ 建築工房ibox
  • ■ 名護市屋部542-2 2F
  • ■ 比嘉 功
  • ■ 0980-59-6987
  • ■ http://okinawa-ibox.com/

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