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こだわりのスペース

多彩で機能的。絆を育む家

ご両親と兄弟の家が建つ敷地の一角に、新居を構えたMさん一家。2階リビングからは緑鮮やかな芝生スペースを望むとともに、敷地外周には亜熱帯の木々が生い茂り、個性的な景観を形成。間取りは機能面を追求し、一つ一つのインテリアにこだわり抜いた、彩り豊かな住まいです。

こんな家!

☆ 広大な芝生スペースを囲んで3軒の家が向かい合う

 建築士が「絆の家」と名付けたMさん宅は、入り組んだ路地の先にぽっかりと開けた、エアポケットのような場所にあります。奥さまの両親宅と妹夫婦宅が建つ敷地の一角に、かつて祖母が暮らしていた家を建て直して、今年9月に新居を建築。広場のような芝生スペースを囲んで、親子3世帯が向かい合い、緩やかなつながりが感じられてグリーンの眺めに癒やされる、晴れやかな住まいです。
 Mさんご夫妻が家づくりを検討し始めたのは約2年前。「恵まれた環境の土地で、両親のそばで暮らしたい」と考えるようになったことがきっかけでした。過去の作品などを手がかりに建築士事務所を訪ね回り、「ご自身のカラーを出すことなく、私たちの雑多な要望にプラスアルファの要素を加えて、パッチワークのように一枚のきれいな絵にまとめてくれた」という建築士に依頼を決めました。
 新居は建坪20坪強のコンパクトな2階建てです。1階にプライベートスペース、2階に生活スペースを振り分けた間取りは、「ファーストプランから変更なし」。外観は「周囲の町並みと調和のとれたデザインにしたい」との考えから、コンクリート打ち放しでシンプルに仕上げ、それでも「無機質になりすぎないように」と色合いをやや明るめに、細かく調整しました。また家族が集まるLDKを2階に置いたのは、建築士から「上階のほうが通風・採光の条件がよく、他の2軒と視線レベルを変えることで、お互いのプライバシーも保てるだろう」との提案を受けてのもの。リビングの開口部は、芝生に面して出窓状に大きく張り出し、「腰掛けにもちょうどよくて、気付けば横になってうたた寝していることもあります」とご主人。1日を通して爽やかな風が通り抜ける、心地いいスペースです。

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☆ 家の両サイドで趣の異なる眺めを楽しむ

 

多彩で機能的。絆を育む家

多彩で機能的。絆を育む家

 LDKは間仕切りのないワンルーム的な空間にもかかわらず、変化に富んで見えるのは、リビングとダイニングがスキップ状に連なっているため、上下方向への視線の動きが生まれ、さらに場所に応じて素材や色を、バランスよく使い分けているからでしょう。例えば、躯体はRC造でも「木の雰囲気を少しでも取り入れたかったので」と2階天井は軽やかな表情のベニヤ材で統一し、リビングの床と壁の一部には、チーク材を施工。一方で、ダイニングとキッチンの床は、機能性を重視して、大判のタイルを敷きました。また吹き抜けや階段回りの囲いにあしらわれた有孔ブロックは、上下階の空間的なつながりや視線の奥行きを感じさせてくれるとともに、デザイン上のアクセントにもなっています。
 見る場所によって趣の異なる、外の眺めも特長です。LDKが、眼下に芝生を望む開放感が自慢なら、その反対側にあるテラスや和室の目の前には、亜熱帯のジャングルが現れます。テラスは庇(ひさし)に覆われた全天候型スペースで、リビングと同程度の広さがあります。ご主人が読書にふける傍らで、奥さまはゆらゆらとハンモックに揺られ、2人の子どもたちは元気に跳ね回る、家族全員のお気に入りの場所になっています。また和室は、ゲストルームでの用途も考えて、「気分を高めつつ落ち着いた印象も保つ色」として、壁と天井を紫色でまとめました。
 住み始めて約3カ月。これまでの生活を振り返り、「建築士さんと綿密に打ち合わせを重ね、夫婦間でも十分に話し合ってきたからでしょう、ずっと前からここで暮らしてきたのではないかと思えるほど、すべてがしっくりとなじんでいます」とご主人。そして「絆の家」の愛称通り、親子間・兄弟間の関係も、今まで以上に深まったと感じています。今後はその輪を広げて、「友人知人との絆も育んでいけるような、そんな家にしていきたいですね」と話しています。

☆ 敷地に備わる日常的・非日常的な要素をプランの中で無理なく融合

 

多彩で機能的。絆を育む家

多彩で機能的。絆を育む家

 Mさんは家づくりに対して大きな夢を持ち、会話の中で自然と建築家の名前が飛び出してくるほど、勉強熱心な方でした。最初にお会いしてから1カ月後に設計案を提示することになり、お2人が抱いていた新居イメージをどこまで高めてあげられるかを念頭に、プランを練り上げていきました。

 計画地を見て最初に抱いた印象は、ご両親宅、妹さん宅が建つ北西の芝生側と、木々がうっそうと茂るその反対側では、まったく表情が異なることでした。一般的に、敷地にこれだけの余裕があれば、通風・採光に条件のよい南に開いたプランが好まれます。しかし今回のMさんの意向と、2つの表情を持つ敷地の特性を考えれば、南側は閉じて、リビングなどのメーンスペースを庭に向けることは、必然的な流れでした。一方で、ジャングルのような景観を室内に取り込み、間取りを組み立てる中でいかに両者を無理なくつなげられるかが、一つのテーマになりました。そのため日常的に過ごすLDK、主寝室、子ども室を芝生側に据え、テラス、和室、バスルームなどの水回りは、非日常性を感じられる空間として、ジャングル側に配置しました。
 住居を2階建てにしてリビングを上階に置くプランは、Mさんとの話し合いの中で自然と意見が一致しました。子ども室は2室、独立した個室として1階に置くことになりましたが、長時間こもることのないように、個室はベッドが入るだけの広さに限定。平行して廊下のようなスペースをつくり、勉強机や荷物を置く棚などはそこに並べています。またDKには1階廊下とつながる吹き抜けを設け、家族の気配がどこにいても感じられるように工夫しました。

 素材はMさん宅に限らず、常にさまざまな仕上げ材を使うことをご提案しています。同じ家の中でも、居場所によって気持ちをリセットできることが大きなメリットであり、素材の組み合わせやバランスに気を配りながら、全体として一つのインテリアと捉えられるように心がけています。

建設データ

家族構成:夫婦、子ども2人
所在地:那覇市
敷地面積:2876.71㎡(約870.20坪)
建築面積:70.75㎡(約21.40坪)
延床面積:113.80㎡(約34.43坪)
用途地域:第1種低層住居専用地域
構造:壁式鉄筋コンクリート造2階建て
完成時期:2015年9月

設計監理:プラソ建築設計事務所
建築:有限会社友建産業
電気:有限会社大幸電設
水道:有限会社共和設備
キッチン:有限会社モブ

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