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木造生活まもなく10年 変わらぬ快適さ

木の家の雰囲気や涼しさ、健康を意識した材料の使い方が気に入り、2007年1月に木造の新居を築いたTさんご夫妻。
築10年の節目を前に、これまでの住み心地やメンテナンスの状況、暮らしぶりの変化などについて尋ねてみました。

こんな家!

☆ 和の家に洋のインテリアをちりばめ空間を遊ぶ

 Tさん宅は年が明けると、築丸9年を迎えます。国産の無垢(むく)杉材をふんだんに使い、柱や梁(はり)を豪快に現した木造住宅で、今でも玄関を開けると、木の爽やかな香りが漂ってきます。家だけを見れば「和」の趣で統一されていますが、壁や棚、梁の上など至る所に、奥さまが趣味で集めた雑貨が飾られており、明るく親しみ深い雰囲気を演出。和の様式美と洋のモダンなインテリアが調和した、独特の空間をつくり出しています。
 ご夫妻は、家を建ててから現在までの9年間を振り返り、「何不自由なく、思っていた以上に楽しく暮らしています」と笑顔。「家にはまったく手を加えていないんですよ。どこかが傷んで直したこともなければ、あとから必要になって造作したような場所もありません。変わった点といえば、雑貨が増えたくらいですね」。簡単な掃除・手入れをしているだけで、多湿時の不快感を軽減してくれる調湿作用や、夏涼しくて冬暖かい、木造ならではの快適な住み心地は、新築直後から変わらず継続しているそうです。
 新居にまつわる最も大きかった出来事は、4年前、ご主人の仕事の都合で丸々1年間、家を空けたことです。何より懸念していたのは、留守中に熱と湿気がこもり、家のどこかに不具合が生じること。しかしご主人のアイデアで、各部屋のエアコンを毎日少しの間だけ、タイマー作動させることにしました。木造で、夜間の輻射熱を気にする必要がほとんどないから、1日1時間も運転すれば十分です。そして1年後、恐る恐るわが家に戻ってみると、「むわっとした熱気がまったくなく、部屋にはほこり一つ落ちていない状態。まるで昨日旅行に出かけて、今日戻ってきたような感覚でした」とのことです。

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☆ 築9年。子ども室がようやくプライベートルームに

 

 もともと家づくりにあたってTさんご夫妻は、木造にこだわっていたわけではありません。たまたま計画地の近くにあった木造住宅会社のモデルハウスを訪ねた際、「室内に大黒柱がある家の雰囲気と、夏でも涼やかな空気感」が気に入り、がぜん興味を抱くようになりました。また同社からの説明で、木が呼吸できて住む人にぬくもりが感じられるように、木材を壁の中に隠さず現しにしていること、日本古来の土壁をお手本に開発した、調湿・消臭機能のある壁材を用いていることなどを知り、徹底して自然と健康を意識した家づくりを行っている姿勢にも共感を覚えました。化学物質に敏感な体質だった奥さまは、「自分自身はもちろん、子どもたちのことを考えても安心だから」と納得。実際に住み始めてから現在まで、以前のアパート暮らしのときのような体の不調を感じたことはないそうです。
 とにもかくにも穏便な暮らしが続き、家そのものは新築当時のままですが、生活面では変化がありました。新しい家族が1人増え、まだ幼かった上の2人の子どもたちは中学生になり、あらかじめ用意していた2つの子ども室で、それぞれプライベートな時間を楽しむようになりました。これらの子ども室は、「駐車場に日よけをつくりたい」との考えから、希望していた平屋のプランを変更して、ガレージの上に中2階風に設けたものです。家の中心には団らんの場であるLDKが大きく横たわり、玄関と子ども室はリビングを挟んでちょうど対角にあります。動線上、必ず家族が顔を合わせるようになっており、毎日にぎやかな会話が絶えません。
 これから先10年間は、どんな生活が待っているでしょう。「かふう」20周年記念特別号での取材は既に予約済みです。

☆ 無垢材ならではの経年変化を眺める楽しみ

 Tさん宅の新築工事のお手伝いをしてから、早いもので間もなく10年。木造の家らしく、徐々に赤みを帯びてきたようですね。経年変化の様子を観察できるのは、無垢材ならではの楽しみ。さらに使っているうちに、深みのある色合いになっていくでしょう。

 私たち沖縄南國ハウスでは、柱や梁、桁などの構造材には、当時も今も変わらず宮崎県の飫肥(おび)杉を使用しています。飫肥杉は、一般的な杉材と比べて油分を多く含み、粘り強く耐久性が高いことで知られています。床材は、当時は良質なタモ材が多く手に入った時期だったため、フローリングにはすべてタモ材を用いています。現在はチークとヒノキが標準仕様で、その他の樹種は相談に応じています。

 和室の壁に張る杉板は、赤身無節材で統一しました。杉の赤身とは、杉の木の中心部分から取れる柱各芯材で、白身が多い周辺部分の辺材と比べると、強じんで水やシロアリにも強く、一般的に高価な材料として位置づけられています。また和室の天井は、角材を格子状に組んで、その間を無節板張りにした格天井(ごうてんじょう)にしました。古くから神社や寺院で採用されてきた仕上げ方で、最も格式高い天井様式といわれています。
 その他の居室の壁はすべて、腰板の上に多機能建材「モイス」を施工しました。これは天然の粘土鉱物バーミキュライトを主成分とする多孔性壁材で、湿度の調節、有害物質の吸着・分解などの機能を備えています。接着剤を一切使わないため短工期で施工でき、シックハウスの心配もありません。沖縄南國ハウスでは、この人気の高いモイスを標準仕様として取り入れています。

 Tさん宅は構造も材料も百年仕様。これまでのように普通に使い続けるだけで、子どもや孫の代まで快適な暮らしを営むことができるでしょう。次は築20年目の取材に呼んでもらえることを目標に、私もまだまだ現役で頑張らなければいけませんね。

建設データ

所在地:八重瀬町
家族構成:夫婦、子ども3人
設計:有限会社沖縄南國ハウス 建築設計事務所
敷地面積:392.96㎡(約118.87坪)
延床面積:150.71㎡(約45.59坪)
     住居部分119.68㎡(約36.21坪)
     車庫部分31.03坪(約9.39坪)
構  造:木造軸組構造2階建て
用途地域:第一種低層住宅専用地域
完成時期:2007年1月

建築:有限会社沖縄南國ハウス
電気:真喜志電設
水道:南光開発株式会社
キッチン:タカラスタンダード株式会社

建築・建設会社

  • ■ 有限会社沖縄南國ハウス
  • ■ 南城市大里稲嶺1462
  • ■ 098-852-7091
  • ■ http://www.oki-nangokuhouse.com/

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