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二世帯住宅

外階段と家庭菜園でつながる、心地よい二世帯住宅

浦添市の住宅密集地に建つHさん宅は、築年の古いご主人の実家を建て替えて新築した、
完全分離型の二世帯住宅です。
お互いに独立した住戸でありながら、自然な交流を育むように外階段や庭の動線が設計され、
両世帯の行き来を促進。
間取りや内装デザインにはそれぞれのこだわりを詰め込んで、
オリジナリティーあふれる住空間を創造し、快適な新生活を満喫しています。

こんな家!

☆ 築年の古い実家を建て替え二世帯住宅に。スマートな作風に引かれ建築会社を選択

築50年近いご主人の実家を建て替えて、今年1月に2階建ての新居を築いたHさん一家。1階にご主人のご両親世帯、2階に親子6人の子世帯が住む完全分離型の二世帯住宅で、屋根付きの外階段によってお互いの玄関を連結。つかず離れずの距離感の中で自然な交流が育まれ、特に4人の子どもたちは「出かけて家に帰ってくると、まず1階に駆け込むほど。私たち自身にとっても、身近に両親がいてくれることの安心感は大きいですね」と奥さま。毎日元気な歓声と笑い声が、上下のフロアから、階段から、そして今度は庭からと、家中に響き渡っています。
 以前から構想していた二世帯住宅への建て替え計画を、実行に移したのは3年前。当時はご両親も近隣のアパートで暮らしており、実家は空き家になっていましたが、「傷みが徐々に目立ち始め、壁や天井のコンクリートがポロポロと剥がれるようになってきた」ことで、いよいよ本格的に検討を開始。子どもたちの進入学の時期や暦上のタイミングを見定めながら、計画を練り進めていきました。
 家づくりはご夫妻が主導し、完成見学会を回ったりインターネットを活用したりして情報を収集。依頼した建築会社とは、友人からの紹介で知り合いました。初めて訪れた見学会で、シンプルでスマートな作風に好感を覚え、がぜん最有力候補に浮上。ご両親からの印象もよく、正式に契約を決めました。
 間取りは最初に1階の仏壇の位置を定めた後、両世帯で別々にプランニングを行いました。水回りの設置場所を上下階で同じエリアにそろえるなどコストダウンを意識しつつ、それぞれの生活スタイルや好みを反映した、まったく異なるプランに仕上がっています。

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☆ 1階は伝統の間取りを踏襲し、2階は空間の広がりを重視。家庭菜園での交流も楽しみの一つ

 

1階のご両親世帯は、伝統的な沖縄民家の間取りを踏襲。最も日当たりのよい南東面に、床の間と仏壇のある和室が置かれ、その隣にリビングが連続。キッチンを含む水回りは北側にまとめられ、寝室はLDKを回り込んだ場所にあります。
 バリアフリーにすることは基本条件として、ご両親が強く望んだのは、「窓をできるだけ大きくして、外の光をふんだんに取り入れること」。壁と天井も白を基調に整えて、板張りの内装で部屋が細かく分かれていた建て替え前とは見違えるほどに、明るく広々とした雰囲気に生まれ変わりました。
 一方で2階世帯は、「キッチンからフロア全体を見渡せて、子どもたちの様子がいつでも目に入るように」各居室をレイアウト。対面式のカウンターの正面にはLDが大きく横たわり、左手には主寝室、可変式の子ども室、完全個室の子ども室が並んでいます。こうした子ども室の構成は、年が2歳ずつ離れた男女女男の4人きょうだいが、やがて思春期を迎えて個室を欲し、その後順々に巣立っていくことを想定して組み立てたもの。全員がまだ小学生以下の現在は、LDKとのつながりを優先し、可変式の部屋は仕切らずワンルームとして使用しています。
 デザイン面のこだわりは、人目につかない細部に宿っています。主寝室、個室の子ども室、トイレ、クロゼットの壁面に、奥さまが大好きなキャラクター柄のクロスを施工。さらに建具の一部にはワンポイントのアイテムも導入し、「趣味の空間に囲まれて、楽しくて仕方ありません」。
 そんなこだわり満載のわが家を手に入れた両世帯が、毎日自然に顔を合わせる場所が、外階段であり1階の庭です。庭の一角には家庭菜園が設けられ、今夏はゴーヤーが大豊作。植栽好きの母親と、好奇心旺盛の子どもたちによって着々と拡張・整備が進み、秋の収穫祭は一段とパワーアップしそうです。

☆ 二世帯住宅を築くためには それぞれの家族に合った最適な距離感の要点を探ること

二世帯住宅を計画する上で最も重要なポイントは、各世帯の距離感です。実際の物理的な距離感はもちろんのこと、日常の暮らしの中でお互いの気配をどう感じ合うか、“ほどよい距離感”についても考える必要があります。今回のHさん宅のように、2階建て・完全分離型の場合には、上下階を結ぶ外階段が大きなウエートを占めるため、両世帯の生活スタイルを踏まえながら、細心の注意を払って位置や向きなどを決めていきました。
 各フロアのプランニングでは、ご両親、ご夫妻の要望をかなえつつ、将来の家族構成の変化にも対応できるように検討を進めました。住宅は完成しておしまいではなく、この先30年、40年と使い続けるものです。多くの人のライフサイクルを考えれば、本来は10年ごとにプランを見直せるくらいの、余裕を持った構造・間取りで新築することが求められます。そのためHさん宅では、最低60年以上の使用を想定し、RC構造を採用。1階は、古くから住み継がれてきた伝統的な間取りをベースに、住む人にやさしいバリアフリー仕様とし、2階も全体的にオープンな間取りの中で、子ども室の一つは可変性を持たせるなど、随所に工夫を凝らしました。
 素材選びにも気を配り、上下階ともにフローリングは無垢(むく)材を施工し、建具は開放感を増す視覚効果を備えた、天井高いっぱいのフルハイト建具を造作。あらゆる木部の仕上げには、天然植物油のリボスオイルを使用し、収納やシューズインクロゼットなど、湿気がこもりやすい場所には、調湿・抗菌作用のあるEM珪藻土を塗装しました。これらはすべて、爽やかな住み心地を高めるために毎回取り入れている、私たち「りーふ」の標準仕様の素材です。

建設データ

所在地:浦添市
家族構成:1階/両親
     2階/夫婦、子ども4人
設計・監理:株式会社りーふ
敷地面積:388.51㎡(約117.52坪)
建築面積:114.65㎡(約34.68坪)
延床面積:1階/102.39㎡(約30.97坪)
     2階/89.26㎡(約27.00坪)
用途地域:第一種低層住居専用地域
構  造:鉄筋コンクリート造2階建て
完成時期:2016年1月

●建築/株式会社りーふ
●大工/大城内装
●内装/Day・Up
●塗装/有限会社トクダ美装プラン
●水道/有限会社當山設備興業
●電気/野原電気空調

建築・建設会社

  • ■ 株式会社りーふ
  • ■ 宜野湾市伊佐3-3-21
  • ■ 098-988-4540
  • ■ http://leafreaf.ti-da.net/

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