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親+夫婦+子ども

親子姉弟が支え合う2階建ての3世帯住宅

築40年超の実家を建て替えて、1階に両親と次男親子、2階に長女が暮らす3世帯住宅を新築したMさん一家。
高齢の父親の暮らしやすさを最優先するとともに、長女・次男の趣味や生活スタイルもプランに反映。吹き抜けになった玄関を中心にタテとヨコのゆるやかなつながりが生まれ、家族5人の自然な交流が育まれています。

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☆ 独立していた3家族が集まり一つの家を建てる

父親が病気で倒れて要支援状態になり、実家の建て替え・新築を決断した長女のM子さん。「玄関をはじめ家の中には段差が多く、日常生活をスムーズに送るためにはバリアフリーにすることが必須。高齢の母親一人で世話をするのは大変だと考え、一人暮らしをしていた私も一緒に住むことにしました」と経緯を説明します。
 さらにもう一家族、弟の次男にも声をかけ、計画に加えることになりました。「弟のN文は父子家庭。働きながら男手一つで育児・家事をこなすには、私や母親がそばにいたほうが何かと安心だろうと思ったので」。
 M子さんはすぐさま友人づてに建築士を紹介してもらい、家族総出で事務所に押しかけ、相談・打ち合わせをスタートしました。父親最優先のプランニングにするのは当然として、3世帯の割り振りは、まずは2階建てにして「めいっ子(N文さんの長女)の面倒を見る時間が最も多いのは母親だから、弟たちと同じフロアがいいだろう」と1階に両親世帯とN文さん世帯を配置。次いで2階は丸々M子さん一人で使うことにして、「いずれ賃貸としても応用できるように」と内階段は設けず、上下階それぞれに独立した玄関を持つ完全分離型の住宅にしました。

 唯一、M子さんが気がかりだったのが「父親の本心」でした。「以前の家は40年前に父親が建てたもの。懸命に働き、ローンの支払いを済ませ、私たちを育て上げてくれました。そんな思い入れの詰まった家を取り壊すことについて、果たしてどう思っているだろう」。しかしある日、伯父にポツリと話をしたところ、「喜んでいるんじゃないか。子どもたちが責任を背負って、家族のために家を建てようとしているのだから」と言われ、「その一言で救われました」。

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☆ 毎日の生活に活力を与える、 お気に入りの空間を実現

 

新居は昨年10月に完成。M子さんの第一印象は「予想以上に大きいぞ」。2フロアに3世帯が収まっているから当然ではありますが、「住宅ローンを背負った重みをリアルにずしりと感じました」と明るく振り返ります。
それでもあらゆる心配事が吹き飛ぶほど楽しみだったのが、「お気に入りのキャラクターグッズを思い切り飾れること」。2階リビングの壁一面に専用のキャビネットを造り付け、今までのアパート暮らしではスペースが足りずに箱に入れたままだったアイテムをすべて取り出して、ガラス戸の中にディスプレーしました。「リビングのソファに座って、目の前の棚をボーッと眺めている時間が至極の幸せ」と満面の笑みをにじませます。
一方で1階は、玄関とキッチン、バスルームを共有し、つかず離れずの関係を保った2世帯住宅になりました。「生活時間が両親とは異なるので、お互いのリビングと寝室を、玄関を挟んで両サイドに分けることにしました」とはN文さん。リビングには2人掛けのソファの隣に小さなテーブルが置かれ、「仕事から帰ってきてここで晩ご飯を食べたり、ちょっとした用事を済ませたりしながら、娘といつでも会話できる。一緒に家を建ててよかったと実感しますね」。
両親世帯は寝室のすぐそばにトイレを置き、車椅子の生活になったときのことを考え、共有のバスルームは広めに設計。それでも極力は「父親の自立した生活を促せるように」と過剰な設備は控えました。「ハード面の使いやすさはもちろんのこと、私たちと暮らすようになって、母親の負担が軽くなったことが一番ですね」とM子さんとN文さんは口をそろえます。親子孫姉妹の自然な交流が生まれ、家族の絆が深まる毎日です。

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