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親+夫婦+子ども

3世帯の笑い声が響く 3階建ての現代風長屋

親世帯が住む実家を増改築、あるいは建て替えて、子世帯と一緒に暮らすというケースは、最近よく見かける事例です。今回のKさん宅は、ご両親と長男・次男家族が同居する3世帯住宅への建て替え例。スペイン瓦を配したモダンな外観意匠の中に、それぞれの家族のこだわりを詰め込んだ個性的な住まいが重なっています

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☆ 好みの設計をコンペで選ぶ「沖縄家作人NET」を利用

以前から仲が良く、お互いの家を頻繁に行き来していたKさん3家族。それぞれが近隣に住んでいたとはいえ、ご両親が孫たちの面倒を見にバタバタと移動することも多く、「一つ屋根の下で暮らしたほうが、全員にとってメリットが大きいだろう」という話が自然発生的に持ち上がりました。 となれば最初に検討に上がるのは、ご両親が住んでいた、つまり長男・次男が育った実家の増改築。しかし既存の躯体を修繕して手を加える方法では「条件的に難しい」ことが判明し、一から建て替える計画に変更しました。
「以前の家は35年ほど前に友人の建築士に設計してもらったもの。2階建てで庭も広く、愛着も深かったんですけどね」と父親のSさん。建て替え後の新居はワンフロア1世帯の3階建てにして、1階は「庭いじりが大好き」という母親のAさんの趣味を優先してご両親世帯、2、3階はそれぞれ長男・次男世帯が入ることになりました。
 
設計は「沖縄家作人(やーつくやー)NET」を利用しました。次男の知人から「コンペ形式で、複数の建築士から提案されたいろいろなプランを比較検討できるユニークなシステムがありますよ」と紹介を受け、興味を抱いたのがきっかけです。Kさん宅のコンペには6人の建築士が参加しました。
プレゼンを受けた数日後、3夫婦は集まって家族会議を開催。そして申し合わせなしに無記名で投票をした結果、なんと一位で選んだプランが全員一致しました。「私たちの意図を最も的確にくみ取り、プランに表してくれました」と皆は口をそろえます。

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☆ 一つの目的に向かって3家族団結。 それが一番の収穫

 

オフホワイトの外壁にスペイン瓦や木のルーバーを配したモダンな外観は、3夫婦共通の好みのデザイン。一方で各フロアの間取りや意匠は、それぞれの家族の要望を反映した個性的な仕上がりになっています。

 1階のご両親世帯は集いの場。上階の孫たちや息子夫婦が毎日やって来るだけではなく、LDK脇にある何気ないスペースや和室がバッファ的に作用して、たくさんの来客にも対応します。キッチンには料理の得意なAさんが「料理教室を開けるように」と大型でフルオープンのアイランドキッチンを配置。さらには「以前の家は窓が多くて明るい反面、日射対策が大変だったのですが、今回は東西面にそれぞれ玄関・収納や水回りを充てるなど、その点をしっかり配慮したプランになっていて、とても快適ですね」とご夫妻。

 2階の長男世帯は、ダークブラウンをベースカラーにしたアンティークな内装が特色です。ご夫妻の確固たるイメージの下、建具や擬木の梁、キッチンなどを統一感のある雰囲気にそろえ、フローリングの無垢材はあえて色にバラツキがある材料を選定しました。LDKに全面的に採用した珪藻土の塗り壁も、味わいを深めています。また間取りの面では、キッチンを軸に公私の空間がきっちりとゾーニングされ、その中にキッチンの両サイドを通って家全体をグルグル回遊できる便利な動線が仕込まれています。
 3階次男世帯は、最上階ならではの開放感が大きなポイントです。屋根の勾配を生かして仕上げたリビングは、天井高が約4メートル。リビング屋外には広々とベランダが確保され、子どもと一緒にプール遊びなどを楽しむのに最適です。さらにもう一つ、生活パターンを考え抜いて導入した動線設計にもこだわりがあります。玄関にある裏扉を開けると、キッチン背面を通って水回りに抜ける秘密の通路が現れます。食料品はキッチンに、日用品はその奥へと、買い物後の作業が直線的な流れの中で完結します。
 新居が完成したのは今年7月。改めて今回の家づくりを振り返り、「家を建てる、という一つの目標に向かって、3家族全員で膝を突き合わせながら何度も話を重ねてきたことで、今まで以上に親密さが増したと感じています。新居の快適さはもちろんですが、それが一番の収穫ですね」とご両親は笑顔。幸せをかみしめる毎日です。

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