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夫婦+子ども

つくりすぎず、壊しすぎず。 築40年の実家がカフェ風に変身

奥さまが生まれ育った家をリノベーションして、マイホームの夢をかなえたSさんご夫妻。思い描いていたイメージに従い、「新築っぽさ」があえて感じられないように仕上げを整え、既存で使える部分はそのまま生かし、内装全体をカフェ風のデザインにつくり替えました。

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☆ 長年の趣味で培った インテリアのイメージを、 建築士と一緒に具体化する

何気ない住宅地にたたずむ、築40年・2階建てのRC造住宅。外観はまったく手を付けていないため、道行く人に「昨年7月に新装した」とは気付かれないかもしれませんが、玄関を開ければ雰囲気が一転。訪れる人全員から「カフェみたいで格好いい!居心地も抜群!」と好評判の、オシャレな空間が目に飛び込んできます。
「若い頃からインテリア雑誌を読むのが大好きで、結婚後は夫婦2人で”いつの日かこんなデザインに囲まれて暮らしてみたい“というイメージを積み上げてきました。建築士さんもしっかり方向性を受け止めてくれて、建築中は僕たち以上に仕上げにこだわり(笑)、思いを形にしてくれました」とご主人。入居した翌日には第一子が生まれ、念願のマイホーム生活と同時に、親子3人の新たな暮らしが始まりました。
 もともと持ち家志向の強かったSさんご夫妻に、今回のリノベーション計画が持ち上がったのは3年前。奥さまのご両親が転居し実家が空くことになったため、「築年は古いけど建物はまだまだきれい。せっかくだから使わせてもらおう」と後継の家主に名乗りを挙げました。さっそく家づくりの経験のある友人知人らに助言を求め、果たしてどこに改修設計や工事をお願いすればいいのか情報を収集。その中から「要望や意図を最も的確にくみ取ってくれた」建築士に依頼を決めました。
 イメージ通りの空間を実現するために、お2人が第一に望んだのは、自分たちのカラーを盛り込みつつもつくり込みすぎず、新しさを極力抑えてヴィンテージ感を演出すること。既存部分もすべて壊さず使えるものは積極的に活用し、例えばリビングのテレビ台背面の壁は既存の床材で化粧して、改修前の実家の名残を継承しました。

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☆ 視線と光が縦横に延び、 住み慣れた家が見違えるほど 明るい空間に

 

それではリノベーション前後の様子を見比べてみましょう。
 まずは玄関が大きく変わりました。以前は一坪に満たないサイズでしたが、「できるだけ土間を広く取りたい」との強いこだわりがあり、リビングの脇全体に土間を延長しました。家の出入りが混み合わないだけではなく、土足のまま広々使えて雨風をしのげるので、大きな荷物の一時保管など多目的に活用できます。
 階段を挟んで独立していたリビングとキッチンは、既存の間仕切りを取り払って、一体的なLDKにつくり替えました。壁付けタイプだったキッチンも、階段の袖壁をうまく利用しながら向きを変え、室内全体が見渡せる対面式に。またキッチン奥に続く水回りも機能性の向上を目指し、バスルーム、トイレ、洗面室を配置し直しました。
 既存の板張りは剥がしてボードに貼り替え、ホワイトに塗装。質感にもこだわり何枚もサンプルを確認して、マットなオフホワイトに決定しました。さらにリビングだけは既存の天井を省いてコンクリートの梁を露出させ、意匠の一部に生かしました。
 2階の大きな変更点は、寝室内にご主人の書斎スペースをつくり、階段付近にトイレを新設したこと。そして2つ並んでいた個室をワンルームに連結したこと。全体的に視線と光の通りがよくなったことで、「こんなに明るい家だったなんて」と長年住み慣れた奥さまも驚くほど。リノベーションの効果はてきめんです。
 間もなく入居して丸1年。子育て真っ最中とは思えないほど室内はきれいに整頓されており、「物を持ちすぎないように、あえて収納スペースは必要最低限に抑えました。本当に気に入った物だけをそろえて、インテリアとして飾っていければ」とご夫妻。今後は折を見ながら、未着手だった「外壁塗装やガーデニングも手がけていきたい」と話すなど、Sさんのリノベーション計画はまだまだ続いていくようです。

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