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夫婦

オフグリッドの家で、海の景と暮らす

海に臨んだ、山からの風が通り抜ける涼しい家で、犬1匹、
猫2匹とともに暮らすF夫妻。電力をすべて自家発電でまかなって、環境に優しい生活を実践しています。

こんな家!

☆ 和室に寝転がって海を見る

F夫妻の家づくりは、子猫を保護したことから始まります。奥さまの実家から「土地を譲るから、家を建てたらどうか」という話もすでに上がっていて、かねてから「いつかは一軒家で猫と暮らしたい」と考えていたので、この出来事が後押しとなりました。
 その土地は山の裾野部分に当り、海を見渡せる場所にあり、「彼は山が好きで、私は海が好き。だからちょうどいい場所ですね」と奥さまは話します。
 また、家づくりの依頼先としては「職場の同僚が家を建てたとき、壁のしっくいを自分たちで塗る面白い家づくりだった」という話を聞いていて、その設計事務所にお願いすることに決めたそうです。
 建築の際の希望としては、場所の特性を活かし「海が見える家」にすること。また、畳の上でくつろぐのが好きなので「和室はぜひとも必要」で、そのほかにウォークインクローゼットとご主人の書斎をお願いしました。建築士は、なるべく多くの部屋から海が見えるように、海側から山側へ、居室を一列につなげ、山へ向かって、床のレベルを段々と上げていくスタイルを提案。一番高い場所に和室を設け、横になっても海の景色が楽しめるようにしました。
 
 夫妻はもともとエコに関心があり、新しい家では、自然素材を使った、風通しのいい家で、電気をなるべく使わない暮らしがしたいと考えていました。設計を進める中で、たまたま「県外で実際にオフグリッドで暮らしている人たちがいる」という情報を得、自分たちの家でも導入を検討することに。オフグリッドとは「電力会社などの送電網を使わずに電気を自給すること」を言います。「これまでも節電を心がけてきましたし、予算を見直してみたら、できそうな気がしたので、建築士に相談して、導入することにしました」とご主人は振り返ります。

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☆ 山からの涼風を取り込む暮らし

 

海に向かって突き出したような細長い三角形の敷地に建つ、コンクリート打ち放しの平屋。傾斜地という特性を活かし、海に面した土間空間から板敷の広間、和室へと床レベルを段々に上げていくことによって、土間の壁一面にはめたガラス窓からの景色を、奥の和室からも楽しめるようにデザインされています。
「いつも海を見ることができて、気持ちがよくて、特に雨の日が好き。屋外にいる気分なのに、全然濡れないのが不思議な感じで」と満足そうに話す奥さま。土間空間の隣は水回りで、浴室からも海を眺めることができます。
 玄関土間を抜けると、右手に開放的な土間空間が広がります。この土間はテラスとキッチン&ダイニングの二つに分けられ、その間にガラス戸を設置。和室からの視界を遮らないように、キッチンは壁付きのステンレスの天板を載せたシンプルな作り。奥さまが子どもの頃好きだったサシミ屋さんの風景をイメージして作ってもらったものだそうです。

 壁の琉球しっくいと障子や木部の柿渋塗りの作業は、兄弟や友人たちの手を借りて、足かけ3日ほどで完成。よい思い出になったようです。
 取材時は晴れで、壁のソーラー発電用の液晶モニターを見ると、充電量は100%を表示。エアコンは、もっぱら夫妻が留守の間、閉め切った部屋で過ごす犬猫たちのために使用し、家にいるときは窓を開けて、山からの緑風を取り入れて過ごしています。電線を引かずに、独立電源で暮らすようになって2年、自然とともにある暮らしを満喫しています。

建築・建設会社

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