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夫婦+子ども

成長を続ける「未完」のワンボックス

南側に真っすぐ開いた大開口と片流れ屋根のファサードが印象的なKさん宅。
室内は1・2階ともに間仕切りのない、ボリュームの大きなワンルーム空間で、使い方は自由自在。
生活の変化に合わせて徐々に手を加えながら、家族とともに住まいも成長しています。

こんな家!

☆ 勾配天井のワンルーム空間。暮らしながら手を加えられる家に

沖縄市の静かな住宅地に建つ、親子4人が暮らす家。2階建てとはいえ、部屋の数は1階LDKと2階子ども室のみ。しかも上下階ともに間仕切りはなく、キッチン回りの吹き抜けを介して、空間全体がワンルーム的につながっています。2階子ども室も、主寝室と一体化したフリースペースになっており、「用途を決めて部屋をつくり込まず、暮らしながら手を加えていけるような家にしたかったので」とKさん。キッチンでの作業中、気配を感じて右手を見上げれば、すぐ手の届く位置に子どもたちの笑顔があります。
奥さまの実家の裏にある雑木林を開墾し、家づくりの計画が持ち上がったのは3年ほど前。それ以来、とりわけ勉強熱心に、建築雑誌や住宅誌を穴が開くほど熟読していた奥さまは、とある住宅作品を手がけた施工業者の欄に知人の名前を発見。そのつてで紹介してもらったのが、今回依頼した建築士でした。過去の作品や設計の考え方などを確認し、比較検討を重ねた結果、「やっぱり、いいね」と夫婦で納得。「感覚が近く、私たちの要望に最も応えてくれそうだ」と判断しました。
新居が完成したのは昨年8月。大枠の方向性は夫婦で話し合って定め、細部のデザイン・仕様は奥さま主導で選定しました。ただ一つだけ、法律上の制約で希望がかなわなかったのが、木造の三角屋根にして、室内に梁(はり)を見せること。それでも建築士からの提案で、三角屋根の代わりに片流れの勾配をつけ、天井を張らずに開放感を生かした仕上げ方を採用しました。その結果、求めていたオープンな雰囲気はそのままに、天井材の吸音作用によって「これだけの大空間なのに、声がまったく響かないんですよ」というおまけが付いてきました。

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☆ 南側大開口から風を招き、隣地の緑を借景に利用。床の塗装はDIYで

 

天井が高くボリュームの大きなLDKは、光と風に満ちた快適なワンルーム。南側に真っすぐ開いたリビングの大開口から、新鮮な空気がたっぷりと流れ込み、西面の大きなガラス窓越しには、隣地の緑を借景にした潤いのある眺めが楽しめます。キッチンは室内全体を見渡せる位置にあり、正面にLD、右手2階に主寝室を望み、その階下には水回りが集約。また家の北側には物干し場とウオークインクロゼットが置かれ、キッチンを軸にしたコンパクトな家事動線が形成されています。
バランスが取れ、居心地のよさを感じる内装デザインは、奥さまのセンスの賜物です。基調となるのは、木質素材と黒の金物のコンビネーション。チークの無垢(むく)材でまとめたフローリングと2階・階段の手すりの組み合わせをはじめ、玄関ドアや洗面、トイレなど、至る所で用例が見て取れます。
一つ一つのパーツにも特色があります。例えばキッチンは、コンクリートの架台にステンレスの天板・シンクをのせたオリジナル仕様。とくにワークトップは、通常より5倍近い厚みのある材料を用いており、独特の機能美と存在感を放っています。また照明は、スポットライト主体の計画の中で、ダイニングには「空間のアクセントになるように」とペンダントライトを設置。3色のカラフルなコードが、楽しげなリズムを生み出しています。
床の仕上げはKさん自らの手で、蜜蝋(みつろう)ワックスを塗装しました。「建築中は実家で暮らしていたので、業者さんがいないときに家に忍び込み、黙々と作業を進めました。塗装後は木の表情が一段と深まり、塗っていてとても楽しかったですね」と笑顔。
今後も夫婦で協力し合いながら、子どもたちの成長に合わせて少しずつ手を加え、理想の住まいへと変貌を遂げていくことでしょう。

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