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木造

斜面に建つ、木造の“二世帯共同生活”住宅

息子さんご家族と二世帯共同の暮らしを続ける中で、広くて暮らしやすい新居づくりを目指したKさん。
インテリアデザインや設計を手がけるプロとして、急斜面の土地の段差を生かした木造住宅を作り上げました。
豊かな緑と川のせせらぎを身近に感じる、心地よい木の住まいです。

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☆ 敬遠され、売れ残っていた斜面の土地との出合い

インテリアデザインや設計の仕事を手がけるKさんは、息子さんご家族との二世帯暮らし。那覇市内の借家に15年ほど住んでいたそうですが、お孫さんたちも大きくなり、狭さと使いにくさが気になり始めたのが、家づくりを決意したきっかけでした。
「予算を抑えたいことと、ゆくゆくは娘家族の家も同じ敷地に建てたいという希望があって、当初は那覇周辺ではなく、本島南部や中部などで広い土地を探していました」と振り返るKさん。いくつかの候補地を回りながらも、通勤や通学の問題を考えて、なかなか購入に踏み切れず悩んでいた折、自宅の近所を散歩していた時にたまたま出合ったのが、現在の土地だったそうです。
「『売地』と書かれた看板がずいぶんと古びていて、これはもう売り物ではないのではと、半信半疑で不動産業者に連絡してみたら、すごくいい条件だったんです」
Kさんが出合ったのは、急な傾斜がある一帯の宅地で、そのエリアは『地すべり防止区域』に指定されていました。『地すべり防止区域』は、地下水が浸透しないよう工事などに制限があるほか、建築確認前の許可手続きも必要です。
「設計にたずさわってない方が見ると、土地の造成に大きな手間と費用がかかると考えて、なかなか売れなかったのだと思います。しかし、豊かな緑があり、川のせせらぎが聞こえるこの場所が私はとても気に入りました。それで、この傾斜を生かして、家を建てようと考えたんです」

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☆ 建材の軽さと吸湿性から木造を選択

 

Kさんが考えたのは、大きな段差に土留めの擁壁(ようへき)を作り、崖状になった2段の土地に、逆L字状で2階建て住宅を作るというプラン。
「地盤をしっかり補強した上で、躯体は軽いほうがいいと考えて木造にしました。段差を利用して建てた木造住宅の事例はあまりないので、そのモデルケースになればという思いもありました」とKさん。
木造を選んだもう一つの理由は、沖縄の暑さや湿気に対応する、木材の吸湿性の高さでした。
「手ごろな価格で、数量もそろえやすい杉材を使いました。木肌が呼吸するので、蒸し暑い時期も涼しく感じますし、カビなどの心配もありません」
間取りは、2階に玄関と寝室、和室、LDKと洗面室や浴室などの水回り、1階に息子さん世帯のリビングと寝室、そして子どもたちの部屋などが配置されています。
「玄関やキッチンは二世帯で共有。食事はいつも大勢でにぎやかに食べています。『二世帯共同生活住宅』ですね」と笑顔で話すKさん。
水回りをコンパクトにまとめて家事動線も工夫。また、ダイニングからリビング、和室、寝室までの空間は、仕切りを開ければすべて一直線につながり、育ち盛りの子どもたちが走り回っても、大人の目が届きやすいようになっています。また、ハシゴで上がるロフトは、Kさんの仕事と趣味のための書斎として活用されています。
「木造の空間を楽しく演出しようと、いろいろ工夫しました。この家でこれから四季を過ごすのが楽しみです」と、施主としても設計者としても満足のいく心地よい新居に、Kさんは目を細めます。

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