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エコな家

丘の上の完全オフグリッド住宅

3年前に仕事で沖縄へ赴任したYさんご夫妻は、職場に近く眺めの見事な好条件の土地と巡り合い、新築を決断。
建築会社と相談しながら計画を進め、以前から関心のあった「完全オフグリッド住宅」を実現しました。
電力会社の送電網とつなげず、太陽光パネルと蓄電池を使った電力自給の暮らし。
設計の工夫で家じゅう風通しがよく明るさにあふれ、今までと変わりのない快適な生活を送っています。

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☆ 立地にほれ込み新築を決断。沖縄の完全オフグリッド住宅の先駆けに

小高い丘の頂付近に建つ、平屋の一軒家。麓から見上げると、緑の木々の合間にぽっかりと、三角屋根の赤瓦が顔をのぞかせています。丘の斜面に整備された住宅街を抜けて、いざYさん宅へ。
住宅は中央の玄関を挟んで、ほぼ南北にパブリックな空間とプライベートな個室群に二分されており、視界の開けた断崖北側に向けて、リビングには大きく掃き出し窓が連続しています。「那覇の中心街を一望でき、日中はもちろん、夜景もとてもきれいですよ。窓を開ければ家じゅう風がよく通り、すぐ隣の林から聞こえてくる鳥の声に、毎日癒やされています」と奥さまは笑顔。
あらためて外観を確認すると、先ほど見た赤瓦はLDKの屋根に当たり、一方で個室群の屋上には、15枚・総容量3.8kWのソーラーパネルが並んでいます。そしてこのソーラーパネルこそが、親子3人で暮らすYさん一家の全電力需要を賄うエネルギー源であり、何を隠そう、Yさん宅は県内でほとんど例を見ない、「完全オフグリッド(電力会社の送電網とつながっていない)」住宅なのです。
100%自家発電の電力自給生活に取り組むことは、「家を建てる」と決めた当初からの構想でした。仕事で沖縄への赴任が決まり、家探しを始めたのは3年前。もともと賃貸より持ち家を望み、中古物件を中心に物色していたご夫妻は、やがて職場に近くて眺めのよい、好立地のマンションを発見。しかし何度下見しても手狭な感じが気にかかり、決めあぐねていたところ、たまたま近所で目に入ったのが、現在の土地に立てられた「売地」の旗でした。
「マンションを案内してくれた不動産会社の方から、“条件選びにこだわって労力を費やすより、好きな間取りで新築したほうがいいのでは”と言われて納得し、売主の建築会社を紹介してもらいました。そして“せっかく一から設計するのだから”と、以前から関心のあったオフグリッドの家にチャレンジすることにしました」とYさんは振り返ります。

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☆ 設計の工夫で通風促進。今まで通りの不自由のない暮らし

 

新居の設計を進めるにあたり、Yさんの要望は明確でした。まずは今後の人生設計を考え、老後も安心して暮らせるように、階段の上り下りが不要な平屋にすること。間取りについては、「個室は小さく、リビングはできるだけ広く開放的に」が基本コンセプト。
完成した住宅を見ると、リビングとDKが境目なくつながった約26畳もの大空間が、敷地北側に堂々と置かれています。キッチンの仕様にもこだわり、「家族全員が料理好き。3人立ってものびのびと動き回れるように、作業スペースをとにかく広くしたかったので」と、西側の壁一面にカウンターを設置。窓越しにはリビング同様、那覇市街の景色も楽しめます。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせた「完全オフグリッド」の電源システムは、岡山を拠点に活動するNPO法人の協力を得て、スムーズに構築できました。その上で、「日中は照明に頼らず、真夏でも冷房器具を導入せず過ごせるように、可能な限り開口を取ってほしい」とリクエスト。十分すぎるほどの採光と通風を確保することで、自家発電したエネルギーだけで無理なく快適に暮らせる室内環境を実現しました。
新居は今年3月に完成。新体験のオフグリッドの生活は、「不自由なく今まで通りに暮らせています。NPOの方の話では、蓄電量が一定のレベルを割り込まない限り、特に気にする必要はないとのこと。住み始めた当初は、曇天が続くと心配のあまり、夜はろうそくの灯で過ごす日もありました。それはそれで楽しい経験でしたけどね」と振り返る奥さま。
 今後は実践者の一人として、「県内で関心のある人がいれば、惜しまず情報を提供するなど、協力していきたい」と話しています。

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