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光に満ちた土間コートのある木造の家

豊見城市郊外、畑に隣接した分譲地に建つOさん宅は、夫婦と2人の子どもたちが暮らす2階建ての木造住宅。
家事効率を考えた、暮らしやすい間取りの中に、玄関とひと続きになったオープンな土間を配置。
家中どこにいてもくつろげる、明るく穏やかな住まいです。

こんな家!

☆ 玄関と土間を一体化。室内は杉の無垢材をふんだんに使った開放的な空間に

西側は一面の畑、その他三方は住宅が近接。つい最近まで畑地だったという新しい分譲地の端っこに、Oさん宅はあります。木の外壁を彩るように、屋根や庇(ひさし)、窓がバランスよくレイアウトされた、表情豊かな外観が印象的です。
接道する北側駐車場に車を止めて、アプローチを通って南側玄関へ。扉を開けると、オープンな掃き出し窓に囲まれ爽やかな光に満ちた、玄関とひと続きの土間空間が現れます。
「趣味の自転車をいじれるスペースがほしかったので、屋内でも土足のまま使えるこうした場所を要望しました。その他にも現在は、式台に腰を下ろして食事したりするのにちょうどいい、木製テーブルを探しているところです」とご主人。
土間から室内を見渡せば、上下階が吹き抜けでつながり小屋組もあらわになった、木のぬくもりあふれる空間が広がっています。リビングに堂々とそびえる大黒柱、ダイナミックに頭上をまたぐ梁(はり)をはじめ、造り付けの家具や棚など木材はすべて、飫肥(おび)杉の無垢(むく)材を使用。子どもたちが床にぺたんと座ったり、一枚板のカウンターに寝転んだりしている光景は、何ともほほ笑ましい限りです。
木の家で生まれ育ったという奥さまのなじみ深さから、3年前、木造を中心に家づくりの検討を始めたOさんご夫妻。依頼した建築会社と出合ったきっかけは、「ドライブ中に、たまたまのぼりを見て」訪れた完成見学会でした。「気に入ったポイントは、柱の太さや、内装が漆喰(しっくい)仕上げであること。全体的な雰囲気もよく、とても呼吸しやすい家だと感じました」と当時の印象を振り返ります。土地はあちこち探し回った結果、奥さまの実家近くであることを優先し、現在の場所に落ち着きました。

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☆ 回遊性のある周到な動線計画。家族それぞれのお気に入りの場所が点在

 

和室とリビングを含めた土間回りの構成は、ほぼ当初からのイメージ通り。リビングの奥にはDKが控え、オリジナルでこしらえたアイランドキッチンが、ダイニングテーブルと横並びで置かれています。
キッチン回りのプランニングは、「建築士さんに何度も相談にのってもらい、最も時間をかけて検討しました」と奥さま。カウンターの位置、サイズ、収納の仕様などを緻密に設定した上で、例えばダイニングの脇にある階段下スペースを活用して、ご主人のもう一つの要望だった書斎をつくったり、キッチンから屋外デッキへ直接出入りできる開口部を設けたり、使い勝手を高めるさまざまな工夫を施しました。
家事動線も周到に計画されています。キッチンの右手正面には洗面脱衣室があり、右手奥に回り込めば寝室に通じます。さらに寝室と洗面脱衣室の間には、大容量のウオークスルークロゼットを配置。キッチンと屋外デッキを含めて、ぐるぐると回遊できるレイアウトの中に、奥さまの希望だった「洗濯物を畳まずハンガーのまま、クロゼットに片付けられる」効率的な動線が仕込まれています。
「木造の家は骨組みがとてもきれいで、建築中も見ているのが楽しみでした」と懐かしむご夫妻。待望の新居は昨年9月に完成。間もなく1年がたとうとしています。
住み慣れていくに従い、家族それぞれの“くつろぎポジション”が出てきました。キッチンが大のお気に入りの奥さまによると、子どもたちは、「気付けばいつも階段に座って、本や漫画を読んでいます」とのこと。ご主人は、大黒柱を背もたれにして、ドリンク片手にテレビを眺めている時間が多いそうです。そして「今後はもう少し、土間を活用していきたいですね」と話すように、冒頭で触れたテーブルが見つかったら、新たなくつろぎの場所になるかもしれません。

☆ 厳しい条件下で、きめ細かく設計を練り、快適な室内環境と外観意匠を整える

 畑が広がる西側に大きく開いた敷地条件の下、適切な西日対策を施しながら、暮らしやすい間取りと効率的な動線を追求し、外観意匠にも配慮した計画が求められました。まずは真西に正対しないように、敷地に対して斜めに建物をレイアウトし、切り取られた四隅のうち北側接道面に駐車場を、南西に玄関を配置。そのため前面道路から見ると、駐車場と玄関を結ぶアプローチ面も目に入ることから、遮光・遮熱の機能を備えつつ家の顔としてふさわしいデザインになるよう、屋根や窓のポジション、大きさなどを細かく検討しました。
 フロアプランについては、採光面を意識しながら、Oさんから要望のあった風水的な要素を盛り込み組み立てて行きました。家の南側に光庭として、玄関と一体化して使える土間を置き、水回りは最奥の北西に集約。リビングには、明るさを補い開放感を損ねないためにも採光窓がほしかったので、真夏の夕方の一時期だけはブラインドでの調整が必要になることを了承してもらい、西面に大きく掃き出し窓を設けました。また1階と2階子ども室は吹き抜けでオープンにつなげて、どこにいても家族の気配が感じられる空間構成にしています。
 間取りの面で最も苦心したのは、キッチン回りの納まりです。例えばキッチンのボリュームを変更すれば、奥にある主寝室や周囲の家事動線にも影響し、全体的なバランスを再考することが求められます。現在の形に落ち着くまでには、Oさんと何度も打ち合わせを繰り返し、さまざまなパターンをシミュレーションしました。そして最終的な形がようやく整ってきた段階で、キッチンを取り巻くスペースの効率的な使い方も見えてきたため、階段下の書斎や、屋外デッキに出られる開口窓などを、プランに肉付けしていきました。
 またOさん宅の周辺環境を眺めたとき、南側と東側には隣地建物が迫り、唯一開いた西面は土ぼこりが舞う畑であることを考えると、外部環境を室内に取り込むのは困難です。そのため通風面では、積極的に窓を開けて風通しを促すより、むしろ窓を閉めた状態でも空気の循環が感じられ、快適に過ごせるように、適切な換気計画を行いました。
 飫肥杉の無垢材、断熱性の高い樹脂サッシ、内装仕上げ材の漆喰など、素材はほとんどすべて琉球住樂の標準仕様です。省エネ性にも優れており、Oさん宅でも太陽光発電を導入すれば、国が2030年までに義務付けている“ゼロエネルギー住宅”の条件を満たせる仕様になっています。

建設データ

家族構成 : 夫婦、子ども2人

所 在 地 : 豊見城市

設計: 株式会社琉球住樂 一級建築士事務所

敷地面積 : 165.28m²(約66.00坪)

建築面積 : 85.57m²(約38.74坪)

延床面積 : 116.94m²(約58.09坪)

用途地域 : 無指定

構造: 木造2階建て

完成時期 : 2015年9月



●建築:株式会社琉球住樂

●電気:テルヤ電業

●水道:有限会社海西工業

●大工:大友内装、孝技建

●屋根:スカイルーフ

●左官:有限会社仲松左官工業

●外部建具:株式会社エクセルシャノン

●内部建具:有限会社照屋木工所

●外構:金勢造園

建築・建設会社

  • ■ 株式会社琉球住樂
  • ■ 南城市玉城愛地697-1
  • ■ 伊良皆盛栄
  • ■ 098-852-6936
  • ■ http://10raku.co.jp/
  • ■ 株式会社琉球住樂
  • ■ 098-852-6936

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