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年中行事

ウサンデーを食べるのは、女の子? 男の子?

男の子3人の母親です。義祖父・夫の仏壇を見ています。行事の重箱・お菓子・果物は、私一人で食べきれず、男の子3人に食べさせています。沖縄では「お供え物を男の子に食べさせるものではない」と聞いたことがあり、タタリなどが心配です。
(Mさん)

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☆ 性別(女性・男性)による役割分担

沖縄の年中行事・お葬式・ご法事などでは、性別(女性・男性)による役割分担をしているものが多くあります。男女同権がうたわれる現代社会においては、賛否両論の言葉もありますが、まずは代表的なものをご紹介しましょう。

女性を中心とするもの(一例)
◎旧暦2月吉日(ヤシチヌウグヮン〈屋敷の御願〉)・旧暦8月10日(シバサシ〈芝差し〉、8月12日の地域・家庭もある)・旧暦12月24日(ウグヮンブトゥチ〈御願ほどき〉)など、ヒヌカン(火之神・ミーヒヌカンガナシー〈御火之神加那志〉)の担当。
◎旧暦3月吉日・旧暦7月7日(タナバタ〈七夕〉)・旧暦8月吉日・旧暦10月吉日など、シンクチ(洗骨)の担当。
◎儀式・法要のウカザイ(お飾り)・ウサギムン(お供え物)など、ウサンデー(お下がり)の担当。

男性を中心とするもの(一例)
◎昔、葬列(そうれつ)の龕(がん・ひつぎ)・四流旗(しりゅうき・名旗〈めいき〉)など、担ぎ手・翳(かざ)し手の担当。
◎お墓のヒラチ(ふたいし)・ウコールイシ(香炉石)など、開門(かいじょう)・閉門(へいじょう)の担当。
◎儀式・法要のウチカビ(打紙)・シルカビ(白紙)など、カビアンジ(カビジン[紙銭]あぶり)の担当。

 あくまでも一例ですが、これも地域や家庭によっては逆転することもあります。ですから絶対と言う訳ではないのでしょうが、私が伺った理由を説いてみます。

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☆ ウサンデーは各家庭の判断

 

●性別にこだわる理由
「お供え物は女の子(女性)だけで食べる」・「お供え物は男の子(男性)だけで食べる」という考え方を耳にしたことがあります。理由を聞けば、「ウサギムン・ウサンデーは、女性の役割だから『お供え物は女性だけで食べる』」。「儀式・法要は、男性の役割だから、『お供え物は男性だけで食べる』」とのことでした(あくまでも、説明してくれた方の個人的な見解です)。

●性別にこだわらない理由
 一方、「お供え物は家族・親族全員で食べる」という考え方を耳にしたこともあります。理由は、「イチミ ヌ ヤーニンジュ・エーカ ヌ ハンジョー(この世の家族・親族の繁栄)だから、「お供え物は家族・親族全員で食べる」とのことでした(これも、同じく個人的な見解です)。

●ウサンデーは各家庭の判断
 沖縄のしきたりは、ウサンデーの考え方一つにしても、いろいろ地域性に富んでいることがうかがえますが、各家庭の判断であることも確かなことのようです。ご相談されたMさんのお宅では、双方を否定することなく性別にとらわれず「お供え物は家族・親族全員で食べる」という考え方を選択されています。『教養は毛穴から入る』という格言があります。「ウサンデー サビラ(お下げいたします)」と、ウサギムンを食べられている3人の息子さんたちは、その環境にいるだけで無意識のうちに、多くの沖縄のしきたりを学ばれていることでしょう。ご心配なく、これからも今のウサンデーを継続してください。Mさん、息子さんたちはとても頼もしいですね。

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