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沖縄的暮らし

年中行事

位牌について

位牌を継ぐ人がいません。お寺で預かっていただけるでしょうか? また、自分の位牌も必ず作るべきですか? 料金などについても教えてください。(Yさん)

暮らしを楽しむ

☆ 位牌を継ぐ/継がない

 講演会にお招きいただいた際、質疑応答で必ずといっていいほど聞かれるのが、位牌(トートーメー)についての質問です。特にYさんのように、「位牌を継ぐ/継がない」に関しては、沖縄では切実な問題だと思います。しかし、プラスに考えると、これらの声の多さは「ご先祖さまを大切にしたい」という気持ちの表れではないかと感じます。
 さて、「位牌を継ぐ人がいない」とのことですが、時間を追って調べれば、継ぐ立場の方は、必ずどこかにおられるはずです。その方の所在が不明であったり、継ぐことそのものを拒否されたり、あるいは亡くなられていたり、いろいろな事情があって、現在の状況になっているのではないかと思います。でも、これは相手のあることですから、致し方ないかもしれませんね。

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☆ 身近なお寺に相談されては?

 

 わが球陽寺をはじめ、沖縄の多くの寺院で位牌を預かることは可能です。寺院には、多様な供養の制度があります。例えば遺骨を預かる「納骨」や、今回のように位牌を預かる「納位牌(のういはい)・納牌(のうはい)ともいいます」」など。また、期間を定めて預けたいときは「一時供養」を、長期にわたって預けたいなら「永代(えいたい)供養」を選択すればよいと思います。
 料金については、地域や内容によって異なるので、一概には言えません。参考までに、本土のある会社の調査資料によれば、寺院や公益法人の一時供養で年間2万円〜75万円以上、永代供養で5万円〜150万円以上となっています(あくまでも参考として)。また、東京都のある納骨堂では、遺骨の合祀(合同での供養)で25万円、個別の供養なら50万円(1人分)、100万円(2人分)とされています。
 このように料金に相当な幅があるのは、遺骨や位牌を単に預けるだけなのか、あるいは一周忌〜三十三回忌などの法事(ウスーコー)や年中行事も行っていただけるのかなど、供養の内容の違いによるものだと思われます。Yさんが日頃から、おつき合いしている寺院があれば、そちらのご住職に尋ねてみるのが一番かと思います。また、納骨堂などを自分の目で確認することは、安心にもつながるので、一度、お寺参りされることをお勧めいたします。
 次に、「自分の位牌を作るかどうか」について考えてみましょう。位牌は、故人の供養のために、戒名(かいみょう)を木製の札に記入した仏具のことで、多くの場合、供養する側の人が作るものです。
 近年、自分のお葬式を自らプロデュースする「自分葬」の広まりからか、沖縄でも生前に自分の位牌を用意する方もいると聞きますが、まだまだ一般的ではないようです。
『供養とは、亡くなられた方が歩まれた人生の表れ』という話を耳にしたことがあります。位牌は、故人の人生に対して、供養する方が感謝の気持ちを持って作るものですから、位牌を作るかどうかは、ご自分で決めるのではなく、次世代の方にお任せするのが賢明かもしれませんね。
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 また「三十三回忌を終えたら、位牌は処分するのですか?」との声も聞きますが、位牌は、法事だけでなく、十六日祭やお盆など年中行事の際にも大切に敬われます。「位牌は家系図である」と敬う地域や家庭もあるので、三十三回忌が終わっても、特別な事情(継ぐ人がいないなど)がない限りは、仏壇に安置して、供養を継続されるといいでしょう。

お問い合せ

■ 沖縄市・コザ山球陽寺 帰依龍照

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