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年中行事

お墓を造る時期について

母が亡くなって数年たちますが、今も遺骨をお寺の納骨堂に預けています。健在の父や私たち兄弟は、早くお墓を造りたいと考えていますが、身内に年男・年女がいたら、その年にお墓は造れないと言われ、今に至っています。また、厄年だけでなく、後厄の年も造れないとか。生まれ年は、身内のどのあたりまで気にかけるべきですか。家族が多いと、いつまでもお墓を造れないのでは? とも思います。
(匿名希望)

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☆ 5つの代表的な考え方

このご質問は、まさに私の腕の見せ所ですね(笑)。お任せください。一緒に解決していきましょう。お墓を造る時期は、地域や家庭によってさまざまですが、次の5つが代表的な考え方のようです。

1 亡くなられてすぐ。
2 四十九日までに。
3 一周忌が終わってから。
4 三回忌が終わってから。
5 十三回忌、あるいは三十三回忌が終わってから。

 本来、お墓はいつ造られても大丈夫です。しかし、沖縄のしきたりに詳しい先輩方のお話では、どこかにカリウンチケー(仮案内)で納骨している場合は、三回忌が終わってから造るのが一般的だということです。
 もし三回忌の後では遅すぎると考えるなら、一周忌や四十九日の後に、早すぎると考えるならば、十三回忌や三十三回忌の後にお墓を造ればいいようです。
 今回のご相談は、お葬式から数年が経過しているとのことなので、お父さまやご兄弟と相談して決めれば差し支えないと思います。

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☆ 生まれ年を避ける方法

 

 また、「どのあたりまでの身内の生まれ年を気にかけるべき?」とのことですが、まず、生まれ年と厄年についての考え方を説明しましょう。沖縄では、自分の生まれ年の干支と同じ干支の年は、厄年とされています。ご質問にある「年男・年女」「厄年」「生まれ年」は、そのことを指しているのだと思われます。
 生まれ年を考慮するべき「身内」の範囲は、現代の一般常識からすれば、三親等くらいまでに当たる方々かと思われます。ざっと説明すると、ご自分から見た「曾祖父母・祖父母・父母・兄弟姉妹・夫・子・甥姪・孫・曾孫」あたりまでとなり、厳密に言えば、兄弟姉妹の配偶者や甥姪の配偶者なども三親等に含まれます。これでは大変な人数になるので、最小限で言えば、「夫・子・孫」の生まれ年を避ければいいようです。
 生まれ年=厄年だけでなく、その前後のメーヤク(前厄)・ナカヤク(中厄・本厄)・クシヤク(後厄)を避けるとなれば、一人につき3年はお墓が造れない期間となります。まさに「家族が多いといつまでたってもお墓を造れない」ことになってしまいますね。
 でも、ご安心ください。沖縄には、このような考え方を尊重した上で、次のような解決策があります。

1 本来の生まれ年は、還暦のみと考え、数え61歳の方以外は生まれ年と見なさない。60年に一度しか巡ってこない「十干十二支」で生まれ年を見る方法。今年の十干は「丙」、十二支は「申」で、「丙申(ひのえさる)」。
2 代表者である施主を決め、施主の生まれ年のみを避けてお墓を造る。
3 故人の干支以外の干支の年にお墓を造る。
4 「タナバタ(たなばた)は日なし」の考えから、グソー(後生)がお休みとされるタナバタの日(旧暦7月7日)にお墓を造る。
5 「ユンジチ(閏月)は日なし」の考えから、ユンジチの年にお墓を造る(旧暦で13カ月ある年をユンジチの年と呼びます。次回は平成29年、旧暦5月が2回あります。ユンジチは、新暦と旧暦の誤差を調整するもので、19年に7回巡ってきます)。

☆ 親孝行の思いは届きます

 

 今回のご相談では、「2」の考え方を採用されてはいかがでしょうか? お父さまに施主になっていただき、もし、お父さまの生まれ年とお墓の建立のタイミングが合わないときは、ご長男に施主の代理を依頼するといった考え方です。あるいは、タナバタやユンジチの時期を選ぶと心強いですね。
 匿名さん、現実には、これからお墓を造ることになりますが、「お墓を造ってあげたい」と思ったときにはすでに、お墓を造ってあげたことになっていると聞きます。親孝行の思いは、きっとお母さまの心にも届いていることでしょう。

お問い合せ

■ 沖縄市・コザ山球陽寺 帰依龍照

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