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窓辺の熱移動を抑え、省エネ・快適

冷暖房負荷を抑えた快適な住空間の実現には、窓辺の日射熱対策は必須です。遮熱性・断熱性が高く全国で主流のペアガラス(複層ガラス)について、簡単に解説します。

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☆ 空気層と特殊金属膜で日射熱の侵入をブロック

ペアガラスとは、2枚以上の板ガラスの間に乾燥空気やアルゴンガスなどを封入した中間層を持ち、断熱効果を高めたガラスのことです。当然ながら中間の空気層が厚ければ厚いほど、室内外の熱の移動は低減され、断熱効果は高まります。一般的なペアガラスの商品を見ると、中間層の幅は6ミリまたは12ミリに設定されており、設置する窓枠のサイズに応じて、組み合わせるガラスの厚みを調整します。
 ただし断熱性だけではなく遮熱性まで期待すると、中間層を設けるだけでは不十分です。家庭でよく使われている透明な単板ガラスでペアガラスを構成したとしても、ほとんどの光は透過するため、室内に日射が侵入して床や壁などに当たると光エネルギーが熱エネルギーに変わり、温度の上昇を招きます。
 そこで登場したのが、ガラスそのものに熱を通しにくい機能を付与したLowーEペアガラスです。2枚のガラスのうち片側表面に非常に薄い特殊金属膜がコーティングされており、その働きによって、夏は日射熱の侵入を防いで冷房効率を高め、冬は室内熱の流出を防いで暖かな空気を保つことができます。
 金属膜のコーティング面は、外気に触れない中間層側に施工されています。求める性能によって若干構造が異なり、室外側のガラスにコーティング面がある製品は西日対策など日射熱を遮りたいときに、室内側にある製品は暖房効率を高めたいときにそれぞれ有効です。冬の寒さをほとんど気にする必要のない県内では、前者のタイプが一般的です。また金属膜には熱だけではなく紫外線も遮る働きがあり、家具や床材の色あせ・日焼け防止にも効果的です。
 なおペアガラスという名称は旭硝子株式会社の登録商標で、一般的には「複層ガラス」と呼ばれます。

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☆ 沖縄を除く全国の住宅では、ペアガラスが標準仕様に

 

ペアガラス(複層ガラス)の新築一戸建て住宅における普及率は、全国で約96%、LowーEペアガラスだけでも60%を超えています(板硝子協会調べ)。これとは対照的に、県内ではまだまだ単板ガラスが主流であり、「AGC沖縄硝子建材」(西原町小那覇)によると「ペアガラスは1割にも満たないのでは」という状況です。
 その背景としては、ペアガラスは単板ガラスと比べて割高であることや、冷房負荷を抑えるより窓を開けて風を通す生活スタイルが一般的であることなどが考えられます。とはいえ国の指針で、2020年に住宅の “ゼロエネ化”が義務化されることを鑑みると、県内でも少しずつ浸透していくと予想されます。すべての窓が一気にLowーEペアガラスに置き換わるわけではないでしょうが、西日の影響が気になる居室の一部などに使われるケースが増えるかもしれません。
 ペアガラス製品を選ぶ際には、以下のような性能指標が参考になります。

● 可視光透過率
 ガラスを通して目に見える光が入り込む割合を示す指標。室内をより明るくするには、可視光透過率の高いガラスが有効です。


● 日射熱取得率
 ガラスを通して室内に日射を取り込む割合を示す指標。遮熱、冷房負荷低減のためには、日射熱取得率の低いガラスが有効です。

● 熱貫流率
 室内外の温度差による熱の流れの割合を示す指標。断熱性の高さを求めるなら、熱貫流率の低いガラスが有効です。
 一般的な傾向として、可視光透過率の高いガラスは日射熱取得率も高くなりがちです。つまり明るくすればするほど、室内に侵入する日射熱も多くなり、日射熱の遮断を重視すると、明るさをある程度抑える必要があります。もちろん製品のグレードによってバランスは異なりますが、すべての指標において性能の高さを求めれば、当然コストに反映されます。

☆ 高性能のLowーEペアガラス「サンバランス」シリーズ

 

AGC沖縄硝子建材では、LowーEペアガラス製品を「サンバランス」のブランド名でシリーズ展開しています。中でも最も省エネ性能の高い「サンバランス トリプルクール」は、熱をカットする銀の膜を3層に重ねた特殊加工により、室内の明るさ確保と日射熱の大幅削減を同時に実現。空調利用によるエネルギー消費量が多い商業ビルのほか、暑さ対策が必要な住宅のトップライトなどにも適しています。
 サンバランスシリーズは新築だけではなく、リフォームでも使用できます。ペアガラスは単板ガラスと比べて厚みがありますが、既存サッシからガラスを外してアタッチメントと呼ばれるアダプターを差し込めば、その上からサンバランス製品を取り付けられます。
 その他、室内側のガラスを2枚重ねの “合わせガラス”にして防犯・防災機能を高めた「サンバランス セキュリティー」や、中間層内に高度な防音構造を施した「マイミュート サンバランス」など、遮熱性・断熱性に加え特殊機能を付与したさまざまな製品があります。

取材協力

■ AGC沖縄硝子建材株式会社

西原町字小那覇1323

098-944-2121

http://www.e-mado.info/agcokinawa/

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