続・気になる土地の評価 File.3 県内の地価ランキング(住宅地)
週刊かふう2019年9月6日号に掲載された内容です。
File.3 県内の地価ランキング(住宅地)
今号から2回にわたり、県内の土地で一番高いところはどこ? というテーマでお話しします。今回は住宅地をみてみましょう。
沖縄県内の地価が高い住宅地ベストテンに新都心エリアの4カ所がランクイン。写真は最も地価が高いおもろまち3丁目6番地付近
県内の住宅地地価をランキング
さて、全国第1位の地価上昇率を誇る沖縄県。
前々回(718号)では、指標の見方にもよりますが、沖縄県那覇市の住宅地の地価は、実は全国第7位であることをご紹介しました。
那覇市で不動産を所有しているということは、実はすごいことなんですよね。
それでは沖縄県で一番高いところはどこなのか?
ここでは我々不動産鑑定士が業務で行っている地価公示という事業に基づいて、ランキング形式で発表したいと思います。結果は下の表のとおりです。
上位を新都心が占める
第1位は那覇市の新都心地区のマンションの土地です。
平成31年1月1日時点の評価額ですので、この不動産市況を考えると現時点ではもっと高い可能性がありますね。
第2位も新都心の賃貸アパートの地点です。
この地点は面積が555㎡、評価額は更地であれば1億8300万円です。現時点ではもうこの金額では買えない気もしますが、仮にこの価格で土地を買って賃貸アパートを経営するための建物を建てて、銀行ローンを組んでうまく回るのでしょうか? このお話はまた別の機会でお話しできればと思います。
戸建て住宅では1億円も現実に
第3位は泉崎です。昔は泉崎が人気エリアで一番地価が高いところでしたが、最近は完全に新都心地区が最高価格地となっています。
第4位も新都心地区で戸建住宅なのですが、面積が225㎡です。更地で買うと5670万円です。ここに戸建住宅を建てたら、建物面積にもよりますが、土地に応じた建物を建築するとおそらく4000万円から5000万円くらいかかるでしょう。最近はやりの木造で建築するともう少し安くなると思いますが、それでも、総額で1億円くらい用意していただく必要がありますね。
那覇市の住宅地の地価が全国第7位になるのもうなずけます。
次回は商業地についてお話します。