続・気になる土地の評価 File.5 地価上昇率ランキング(住宅地)
週刊かふう2019年11月1日号に掲載された内容です。
File.5 地価上昇率ランキング(住宅地)
今回と次回は、沖縄県で一番地価が上昇したところはどこ?というテーマでお話します。今回は住宅地で一番地価が上昇したところを見てみましょう。
商業施設や公共施設がそろい、中心地へも近い壷川エリア。その利便性や土地の希少性から地価が高額に
県内の地価上昇率をランキング
9月に発表された都道府県地価調査では、またもや沖縄県が全国第1位の地価上昇率を示しました。
そのなかでも特に地価が上昇したところについて、この調査の結果を基にランキング形式で発表したいと思います。
一番地価が上昇した意外な(?)エリア
ちょっと意外な地点がランキングされているという印象はありませんか?
第1位は那覇市壺川のポイントです。
壺川地区は県庁や那覇市役所がある久茂地の業務地区への接近性が高いうえに、泉崎地区や楚辺地区と比較して価格水準の割安感がありました。
もともと供給(売り物件)が少ない地域で、たまに取引があると非常に高額になることが反映された結果といえると思います。
第2位の松尾も似たような状況です。
第3位に金武町が入りました。金武町はもともと価格水準が低いので、少し価格が上昇しただけでも変動率が大きくなってしまうという点がありますが、それでも25%上昇はなかなかすごいですね。外国人向け賃貸住宅の需要増加や高額の土地取引が見られます。
さらなる上昇が期待できる読谷村
実は、毎年沖縄県の地価上昇市町村で常に上位にいるのが読谷村です。
眺望の良好な高台などの取引はかなり高額になります。
また、現在進められている大湾地区の土地区画整理事業の進捗によっては、さらなる価格上昇もありそうです。
このように地価の上昇率という観点から見てみると、意外な発見があると思います。
沖縄県の地価上昇がモノレールの延伸に沸く那覇市や浦添市、地域の発展が著しい北谷町といったわかりやすいエリアだけではないことが見えてきます。
次回は県内で一番土地が上昇した商業地についてお話します。