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続・気になる土地の評価 File.10 地価下落率ランキング(商業地)

続・気になる土地の評価 File.10 地価下落率ランキング(商業地)

週刊かふう2020年4月3日号に掲載された内容です。

File.10 地価下落率ランキング(商業地)

沖縄県で地価が下がったところはどこ? というテーマでお話しします。今回は県内で地価が下がった商業地を見てみましょう。

続・気になる土地の評価 File.10 地価下落率ランキング(商業地)

県内の商業地で最も地価が下落した辺土名。商店街も営業している店舗は少なく、宅地化しているところもある

コロナの影響は?商業地の不動産市況に要注目

 今回は沖縄県で地価が下がった商業地というテーマでお話したいと思います。
 コロナウイルスが脅威ですね。観光立県である沖縄では、観光業の好不調は不動産市況へも影響します。
 かつて、沖縄県の地価変動は2、3年遅れてその影響が出てくると言われていましたが、リーマンショックあたりから、ほぼタイムリーに地価への影響が出てくるようになりました。
 私見ですが、沖縄県の今後の地価は、まず商業地からその影響が出てくるのではないかと思います。
 国際通りは本当に人が減りました。
 売り上げが減少すれば、家賃が払えなくなります。家賃が下がれば、土地の収益性が下がりますから、不動産の投資採算性は減少していきます。
 今後の不動産市況は注意が必要です。
 では、昨年9月に発表された都道府県地価調査の結果から地価の下落率をランキング形式で発表します。

続・気になる土地の評価 File.10 地価下落率ランキング(商業地)

宅地化する商業地の地価が下落傾向に

 国頭村辺土名が商業地の地価下落率1位となりました。前年価格が2万4600円/㎡でしたので、600円/㎡の下落ということになります。
 国頭村の商業地は商業需要が少なく、更地で取引された商業地の土地が戸建住宅やアパートになっているなど住宅地化していることが多いですね。そのため、住宅地の地価水準に近くなる傾向があります。
 第2位は今帰仁村の商業地でした。今帰仁の商業地も国頭村の辺土名と似たような状況にあり、商業地なのに戸建住宅が建てられています。
 同様に商業地需要が少なく、住宅地化する傾向がみられることから住宅地の価格に近い取引価格水準になりやすいといえます。
 昨年の沖縄県地価調査では、商業地で下落したのはこの2地点のみでした。
 今後はどうなるのでしょうか?
 読者の皆様にはちょっとなじみがないかもしれませんが、実は沖縄県は、工業地の地価上昇がすごいのです。

 次回は工業地の地価についてお話します。

続・気になる土地の評価 File.10 地価下落率ランキング(商業地)

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