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気になる土地の評価 File.4 那覇市首里とその周辺地区

気になる土地の評価 File.4 那覇市首里とその周辺地区

週刊かふう2018年7月6日号に掲載された内容です。

File.4 那覇市首里とその周辺地区

全国でも注目される沖縄県の不動産市況。那覇市の3回目は、首里地区およびその周辺の不動産市況を解説いたします。

気になる土地の評価 File.4 那覇市首里とその周辺地区

浦添市へ続くモノレール軌道の橋げたが並ぶ石嶺通り。駅舎も姿を現し、工事も佳境に入った感があります

比較的割安感のある住宅地区

 首里地区はかつて琉球王国の王都であった地域でもあり、歴史的に由緒ある街ですね。
 いまでは、首里城を中心に観光名所が数多く存在し、多くの観光客でにぎわいを見せています。
 首里地区は歴史が感じられるとてもいい街なのですが、地価水準でみると、那覇市のなかでは比較的割安感が見られる地域です。
 土地区画整理事業を実施した地域と比較するとわかりやすいのですが、首里地区には道路がやや狭く雑然としている部分もあり、住環境や利便性に少々難がある地域も存在します。そのため、これらの要因により地価水準が少々低いと考えられています。例えば、地価公示では、那覇-22(首里石嶺町1丁目)が11万9000円/㎡となっています。新都心地区が1㎡あたり30万円くらいですから(地域性が違いすぎるので比較するのは難しいのですが)、かなり割安ですよね。この地点の地価上昇率は8.2%でした。

気になる土地の評価 File.4 那覇市首里とその周辺地区

首里城にも近く、基準地にも指定される首里大中町(那覇−4)。表通りから一歩入ると昔ながらの小径が続く町並

期待高まるモノレール延伸

 地価調査の基準地である那覇(県)-10(首里石嶺町4丁目)は、昨年、10万8000円/㎡で10.2ポイントも上昇しました。これは周辺の幹線道路整備の影響もありそうです。ですが、この割安感や道路整備とともに、もうひとつの要因により首里地区は注目が集まっています。それはやはり、沖縄都市モノレール(ゆいレール)の延伸効果です。
 もともと車社会の沖縄ですから、県外のように駅近の不動産じゃないとだめだということはありませんが、新駅開業への期待感は大きいものがあります。
 ただ、開業が2019年夏に延期になったのは気になりますね。新駅開業を前提とする賃貸アパートなどの不動産投資事業は計画の見直しが必要となってくる場合もあるでしょう。住宅価格にもどう影響するのか不透明な部分も出てきます。働き方改革やオリンピック、震災復興などにより人手不足はまだまだ続くことが想定されますから、さらに延期とならないよう祈るばかりです。
 次回は、小禄地区についてみていきましょう。

気になる土地の評価 File.4 那覇市首里とその周辺地区

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