気になる土地の評価 File.6 那覇市のマンション動向について
週刊かふう2018年9月7日号に掲載された内容です。
File.6 那覇市のマンション動向について
全国でも注目される沖縄県の不動産市況。今回は、人気が高まる那覇市のマンション市況を解説いたします。
サンエー那覇メインプレイス駐車場から見る那覇新都市地区。都市計画された街には数多くのマンションが建設された
マンション人気とその動向
多くの地域において地価が上昇している沖縄県においては、もはや戸建て住宅は高嶺の花(高値の花?)となってきました。
そのため、総額に割安感のあるマンションの人気が非常に高くなっていますが、土地価格も建築費も上昇している昨今では、新築分譲マンションの価格も確実に値上がりしているのも事実です。土地価格をみても、地価公示の那覇―19(おもろまち3丁目)がマンション用地ですが、昨年は23万円で4.5%の上昇でした。
これらをふまえて、購入予定金額4000万円でマンションの購入を考えたなら、那覇市内でも良好な立地条件を有する新築マンションを購入できる場合もあるでしょう。また、別の選択としては、4000万円で中古のタワーマンションやグレードの高い中古マンションでもいいかもしれないですね。しかし、新築マンションが値上がりしているのと同様に、中古マンションも確実に値上がりしているのも確かなことです。
駅近の好立地から、沖縄都市モノレール壷川駅周辺にも築浅のマンションが多く並ぶ
マンション価格の判断基準
中古物件がどれくらい値上がりしているかを判断するのはなかなか難しいのですが、㎡あたりの単価に注目して比較するとよいでしょう。ちなみに、新築マンションは、広さや階層などにもよりますが、㎡あたり50万以上が相場とされています。
この新築マンションでの比較と同じように、中古マンションでも売り価格を専有面積で割り算して㎡あたりの単価を出してみてください。その中で「駅近」「利便性」「立地条件」「上層階」といった項目が価格の判断基準になってきます。
最近は売り主さんが強気なので(それが当たり前の不動産市況ですが)、中古マンションも割高な物件が増えてきました。数多くの物件を内覧して、㎡あたりの単価を比較し、種々の判断基準の項目で○×をつけてみてください。割高なのか割安なのかが見えてきます。
ただし、中古マンションを比較する場合は大規模修繕できる状況にあるかどうか、設備はきちんと動くかどうかなど新築マンションではあまり心配がいらないようなところも必ず比較する必要があります。
次回は浦添市・宜野湾市の不動産市況についてみていきます。