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気になる土地の評価 File.13 宮古島市と石垣市の不動産市況

気になる土地の評価 File.13 宮古島市と石垣市の不動産市況

週刊かふう2019年5月10日号に掲載された内容です。

File.13 宮古島市と石垣市の不動産市況

全国的にも注目される沖縄県の不動産市況。今回は、宮古島市と石垣市の地価動向についてみていきます。

気になる土地の評価 File.13 宮古島市と石垣市の不動産市況

写真中央に写るのは宮古島市平良下里の県立宮古病院。住宅地価格が上昇する平良地区ですが、一方で地価の二極化が顕著になってきました

空き室不足で家賃が上昇

 公共事業の増加やホテルの建築ラッシュが続く宮古島市と石垣市の不動産市況は、上向きです。
 これら公共事業やホテルの建設に携わる職人が、沖縄本島や県外から2つの市に大量に流入しており、特に宮古島市は、職人の宿舎として既存のアパートを利用していることから、空き室がほとんどない状況が常態化しています。
 需要が増加し、供給が増えなければ、価格は上がります。
 当然、家賃も上昇傾向にあり、なかには那覇市のアパートなどよりも高い家賃が設定されている場合もあります。
 そのほかにもリゾート色の強い地域や眺望の良好な地域では、物件が非常に高い価格で取引されている状況です。

多くの地域で地価は横ばい

 ところが先日発表された地価公示では、宮古島市の平均変動率は住宅地で+1.8%、商業地で+2.8%でした。
 石垣市は少し上昇幅が大きく、住宅地は+5.6%、商業地が6・1%でしたが、それでも那覇市の住宅地が+10.8%、商業地が+17.5%と比較するとあまり上昇していない印象を受けます。
 実は、宮古島市も石垣市もすべての地域で地価が上昇しているわけではありません。
 比較的わかりやすいのは宮古島市ですが、例えば、先日発表された地価公示の調査地点のうち、宮古島-4(城辺)は±0%であり、地価の下落は止まったものの、横ばいでした。
 同様に宮古島-6(上野)も±0%で地価に変動がありませんし、宮古島-5(城辺)は上昇したものの、わずか+0.2%で、金額にして1㎡あたり10円上昇しただけです。

気になる土地の評価 File.13 宮古島市と石垣市の不動産市況

石垣市でも地価は観光との関連性が重要なポイント。離島ターミナルに近い美崎町、大川周辺で高い上昇を示しています

一部の高値に惑わされないで

 確かに、全体的に供給は少ないのですが、地価が上昇していない地域については、実は需要も少ないので結果的に低位で均衡しているのです。
 このように、宮古島市も石垣市もすべての地域において地価が著しく上昇しているわけではありません。
 一部の地域において、相当な価格上昇が見られるのは確かですが、その部分だけを見て不動産を考えてはいけないということです。

 次回は宮古島市と石垣市以外の離島の不動産市況についてお話します。

気になる土地の評価 File.13 宮古島市と石垣市の不動産市況

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