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続・気になる土地の評価 File.7 県内の地価ランキング(住宅地)

続・気になる土地の評価 File.7 県内の地価ランキング(住宅地)

週刊かふう2020年1月10日号に掲載された内容です。

File.7 県内の地価ランキング(住宅地)

今回からは、沖縄県で一番地価が安かったところはどこ? というテーマでお話します。今回は住宅地で一番地価が安かったところを見てみましょう。

続・気になる土地の評価 File.7 県内の地価ランキング(住宅地)

集落全体が重要伝統的建造物群保存地区に選定されている渡名喜島。観光地化されていないため、手付かずの自然が残るのが魅力だが……

県内住宅地で地価が最も安い地点

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年は公私ともに皆様にお世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。今年も沖縄県の不動産の話にお付き合いください。

 今回は、住宅地で価格の安かった地点を見てみましょう。
 前回同様、昨年9月に発表された都道府県地価調査の結果からランキング形式で発表します。

続・気になる土地の評価 File.7 県内の地価ランキング(住宅地)

変化がない地域は地価が安い傾向に

 地価調査における地価の安い地点は渡名喜村の地点となりました。第2位以下でも、離島や山原地区が大半を占めています。
 これらの地域に共通していることは、「見た目では地域にあまり変化がない」ということです。
 しかし、すべての地点ではありませんが、よく見てみると、地域の衰退がみられる場所が存在します。
 どういうことか?
 実は、このランキング以外の地域でも言えるのですが、人口が減少して空き家が増え、ゆっくりと衰退している地域があります。空き家が増えれば、建物が荒廃して、危険な状態になることもあります。
 また、地域住民が減少すれば納税者が減るため、水道や電気などのインフラの維持や更新など目に見えにくい部分での課題が大きな問題となります。
 利用客がいなければバスなどの運営も難しくなっていくでしょう。
 さらには観光客の増加により、その貴重なインフラを観光客が占有してしまうことにより地域住民が困るといったオーバーツーリズムの問題も指摘されています。
 これらの問題は、その地域だけで解決できるほど簡単な問題ではなく、行政、我々専門家、そして県民の皆様が協同して対処していく必要があると思います。

 不動産市況が好調な沖縄県ですが、ちょっと視線を変えてみると、土地や不動産の分野でもさまざまな課題が見えてきます。
 今年はこれらの問題に対する解決策を模索する動きも出てくるでしょう。この分野は私も引き続き研究・検討していきたいと考えています。

続・気になる土地の評価 File.7 県内の地価ランキング(住宅地)

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