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続・気になる土地の評価 File.8 県内の地価ランキング(商業地)

続・気になる土地の評価 File.8 県内の地価ランキング(商業地)

週刊かふう2020年2月7日号に掲載された内容です。

File.8 県内の地価ランキング(商業地)

前回は住宅地で地価が安いところはどこ? というテーマでお話しましたが、今回は沖縄県の商業地で地価が安いところを見てみましょう。

続・気になる土地の評価 File.8 県内の地価ランキング(商業地)

東北楽天イーグルスのキャンプ地としても知られる久米島。美しいビーチ沿いにリゾートホテルもあるが、石垣島や宮古島のような観光バブルの恩恵は受けられていない?

県内商業地で地価が最も安い地点は?

 前回同様、昨年9月に発表された都道府県地価調査の結果をランキング形式で発表します。
 地価調査における地価の安い商業地は、久米島町の地点となりました。
 ただ、離島は久米島町だけで、2位から10位は沖縄本島の商業地となっています。
 配置されている地域にもよりますし、要因はひとつではありませんが、例えば、沖縄の離島の商業地は昨今の観光客増加により需要が増えているので、地価の上昇が大きくなっており、結果として地価が高くなっているといったことが考えられます。
 ところが地価の上昇が著しい沖縄県でも、地価が下落している商業地があります。
 それは今回のランキングにも出てくる地域ですが、地価が下落している地域のお話はまた別の機会にゆずりたいと思います。

続・気になる土地の評価 File.8 県内の地価ランキング(商業地)

商業地は地域の盛衰がわかりやすい

 住宅地とちがって、商業地は地域の発展や衰退がわかりやすい傾向にあります。
 衰退している商業地は新規出店がほとんどなく、いわゆるシャッター街になっており、人の流れがあまりありません。
 地域によっては、商業地ではあったものの商業需要がなくなった結果、住宅地に変化している地域も存在します。
 一般的に住宅地よりも商業地のほうが地価は高いのですが、衰退している商業地はわずかな住宅需要を取り込んだ結果、背後の住宅地と同じくらいの価格まで下落する状況を生み出している地域もあります。

地価下落のリスクは小さい

 地価の低い地域の特徴として、例えば10%上昇したとしても、価格でみるとたいして上昇していないという点があります。第1位である久米島商業地の地価が仮に、10%上昇したとしても㎡あたりでは2100円しか上がりません。那覇(県)5-1(那覇市松山)で10%上昇したら、㎡あたり11万円上昇します。
 逆にいえば地価が下落局面になったら、同じ下落率であっても高価格帯のほうが大きく下がることを意味します。
 地価が低位な地域は地価の変動が大きくないので、変動リスクは少ないですが、那覇市などの高価格帯の地価は変動するリスクが高いといえます。

 次回は沖縄県で一番地価が下落した地域についてお話します。

続・気になる土地の評価 File.8 県内の地価ランキング(商業地)

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