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かしこいリノベ ♯5

かしこいリノベ ♯5

週刊かふう2020年9月4日号に掲載された内容です。

かしこいリノベ ♯5

【リノベDATA】
家族構成:家族3人
種別:マンション
構造:鉄筋コンクリート・ラーメン構造
床面積:66.12㎡(約20坪)
築年数:25年

 こんにちは、建築士の林沙希です。
 これまではリノベーション(以下リノベ)の意義や流れについてお話ししましたが、今回からはライフスタイルに合わせたリノベのポイントについて考えてみたいと思います。まずは、子育てファミリーでのリノベを考えてみましょう。
 リノベでは性能や見た目、暮らしやすさをよくするだけでなく、家族構成やライフスタイルに合わせた住まいを実現できることも大きな魅力。小さな子どもがいる家庭なら一緒の時間が最優先ですから、家族との時間を大切にできる空間作りが可能です。
 子どもが小さいうちなら個室を設けず、リビングを一緒に過ごせる空間にするのもありですね。造作家具や大き目のテーブルでスタディスペースを設け、子どもと一緒に勉強や作業するのも生活スタイルの一部になってきました。
 このように子どもの遊ぶ姿を見ながら一つの空間で過ごせる間取りが人気ですが、子どもの成長でモノが増えることを考えれば収納するスペースも大切なポイントになってきます。生活動線や家事動線も機能性や実用性にもこだわり、長く暮らせるリノベにすることがおすすめ。家族の成長に合わせ住まいの形も変えていく。そんな工夫を取り入れる必要があるでしょう。
 私が子育て家庭の設計をするにあたり、意識するポイントは、防音対策、生活動線、収納計画の三つ。特に防音対策は、共同住宅に住んだことがある方なら分かるかと思いますが、上階からの音はかなりのストレス。育ち盛りの子どもがいる家庭なら、階下への騒音対策には万全を期する必要がありますね。
 いずれにせよ、何を優先させるかはっきりさせることがリノベのポイント。私の場合は、夫の趣味部屋と猫が2匹いることを優先させて設計しましたから家事動線よりも猫動線が!? その話はまた別の機会にいたします。

かしこいリノベ ♯5

かしこいリノベ ♯5

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