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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

ゆとりの広さを贅沢に使い、 魅力的なホテルライクへ

ゆとりの広さを贅沢に使い、 魅力的なホテルライクへ

DATA
設  計: 株式会社 徳里産業
     (担当/新膳毅大)
敷地面積: 282.71㎡(約85.51坪)
建築面積: 154.99㎡(約46.88坪)
延床面積: 142.95㎡(約43.24坪)
用途地域: 未指定
構  造: 鉄筋コンクリート造
完成時期: 2023年6月
建  築: 株式会社 徳里産業
電  気: 丸仲電設
水  道: 大丸設備
キッチン: Panasonic

海外生活も経験したCさんファミリーが建てたマイホームは、ゆとりの広さとスタイリッシュな生活スタイルをベースにしたリゾートヴィラを思わせるラグジュアリーな住まいです。

 

週刊かふう2024年12月30日号に掲載された内容です。

ゆとりの広さを贅沢に使い、 魅力的なホテルライクへ

基本色を決めると空間がまとまる

 広い駐車場の奥にある、杉板型枠の木目を転写した目隠し壁。その右手に開けた屋根付きのテラスは、ポーチとリビングからアクセスできる回遊動線で結ばれた半戸外の爽やかな空間。フロアの大判タイル、優美な円柱などがラグジュアリーな印象を醸し出しています。

 玄関ドアを開けると、テラスを望むピクチャーウインドーから明るい自然光が降り注ぎ、左手には家族5人分の靴をたっぷり収納できるシューズボックスが設置されています。
 その先に広がるリビングは、大きなL字型ソファと大画面のAVシステム、観葉植物、マッサージチェアなど、少ない調度で構成されたインテリアが空間をさらに伸びやかに感じさせます。

 米国出身のCさんと沖縄出身の奥さま、3人のお子さんは、これまでに米軍基地の中や海外で暮らしたこともあり、生活様式そのものが生粋の洋スタイル。奥さまはSNSで好みのインテリアを見つけて、カラーコーディネートの参考にしたと振り返ります。
「フロアや壁、天井をベージュやオフホワイト、アクセントカラーをグレーや黒に絞った配色が、広がりを演出しつつ全体としてはまとまりを感じさせるコツです。このように基本色を決めるとインテリア計画がラクになります」と話す奥さま。

 外国製ガスレンジや冷蔵庫など大型のキッチンアイテムをセレクトしたり、ランドリーなどの家事室を広く配分したり。また洗面所やトイレ、浴室は夫妻用と子ども用に2カ所用意するなど、随所に海外のお宅をイメージさせる憧れポイントがちりばめられています。

ゆとりの広さを贅沢に使い、 魅力的なホテルライクへ

広いオープンキッチンのカウンターがダイニング

 32帖もの開放感あふれるLDK。半独立型に仕上げたオープンキッチンのシンク台に、リビングサイドへ備え付けたカウンターがダイニングテーブルという空間使いにより、さらに広さにゆとりを持たせることができました。
「キッチンの位置は朝日が眺められる場所にこだわりました」と話す奥さま。1日の始まりは、キッチンの窓から外を見てお天気を確認することから。
 Cさんも料理するため、2人が同時にキッチンにいても動きやすいよう、たっぷりとした広さを配分しています。また、フロア高をリビングより10センチほど低くして、キッチン側に立つ人とカウンターテーブルに着く人の目の高さが同じになるよう設計しています。
「この場所に立つと住まい全体が見渡せて、家族の目線と同じ高さでコミュニケーションを取りながら料理を出せます」という言葉通り、笑顔とともにアイコンタクトを交わしながら会話がはずむCさんファミリー。
「カウンターは食事の他に、PC作業のテーブルや洗濯物をたたむときの台など、いろいろな用途に使っています」

 キッチン奥のドアは家事室の入口。「洗濯機の作動音が寝室に届かないよう、離れた位置にしてもらいました。ドアを閉めてしまえば音は気になりません」と、奥さまがその使い勝手の良さを説明してくれました。また主寝室のウォークインクローゼット入口を洗面所に設けた理由も「就寝中のパートナーへ気遣いせずに身支度できるから」と、生活動線を考え尽くしたアイデアでした。

ゆとりの広さを贅沢に使い、 魅力的なホテルライクへ

シンプルなデザインに住む人の個性が生きる

 息子さんの1人は自室で、オフホワイトの壁をスクリーン代わりにプロジェクターで映像を楽しんだり、多色の調光ができるLEDテープライトで幻想的な空間へとアレンジしたり。自分らしさを生かせるのも、部屋自体は〝余白を残した〟シンプルなデザインだからこそ。

 玄関近くにストレージ(格納庫)を設けて、キャンプ用品や日用品のストックなど〝今は使っていない用具〟の収納スペースとしているため、リビングはすっきりと片付いた印象を保っています。
 西日が入らない位置にレイアウトした屋根付きのテラスで、昨日もBBQを楽しんだというCさんファミリー。口々に「居心地よくて、お気に入り」と満足度を聞かせてくれました。

写真ギャラリー

ゆとりの広さを贅沢に使い、 魅力的なホテルライクへ

ご家族のライフスタイルが輝く、洗練された意匠と居住性を提案する

新膳 毅大さん/株式会社 徳里産業 営業部

 Cさんのマイホームづくりを担当した徳里産業営業部の新膳毅大さん。そのきめ細やかで熱心な営業姿勢に、Cさん夫妻は信頼を抱いたといいます。
 新膳さんは「敷地の候補を2つに絞っていらっしゃったので、それぞれの土地の形状や特徴を比較できるようにご説明して、現在の場所に決定されました」と住まいのプランニング前から親身にサポートしたエピソードを話してくれました。

 海外生活の経験もあるCさんファミリーはご家族の生活スタイルやインテリアの好みがはっきりしているため、詳しくヒアリングしながら打ち合わせを重ねて行きました。特にリビングからゆるやかに連なる屋根付きテラスのラグジュアリー感や、大型の海外製品を組み込むキッチンの広さと動線、リビングサイドに設けるカウンターテーブルには、Cさんファミリーの理想をかたちにできるよう努めました。

 また視線の抜け感を大切にしており、玄関にはテラスに臨むフィックスのピクチャーウインドーを設けることで閉塞感を回避しています。玄関からリビング、キッチンまでスッと見渡せるので一瞬で広さを実感できる造りとなっています。

 さらにリビングとキッチンの天井高に高低差をつけることで空間に多彩な表情を加え、より広く感じるよう演出しています。リビングの天井高は通常よりも30センチほど高めに設定し、梁とアゴを活用した折上げ天井風の部分に間接照明を仕込むことにより、スタイリッシュなイメージを高めました。またLDKの冷暖房機は視覚的な妨げにならないよう天井に埋め込むタイプを選択しています。

 技術と知見を蓄積してきた徳里産業の作品には、「配灯計画にも細かく心をくばりました」との新膳さんの説明にあるように、先に紹介した間接照明をはじめ、空間に繊細なニュアンスをともすダウンライト、光を当てるスポットを変えられる集光ライトを壁に設置するなど、いくつもの照明が相乗されて住まい全体に洗練された印象を醸し出しています。

「Cさんのお住まいで採用された、対面式キッチンのフロア高を下げる設計も、ぜひご検討いただきたいアイデアです」と新膳さん。〝幸せをかたちに〟をミッションに掲げる徳里産業ならではの、家族のあたたかなコミュニケーションをサポートする心から発想されたアイデアです。
 

設計・施工会社

嘉手納町字嘉手納477

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