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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

内部に大きな開放感、ライフスタイルに寄り添うアレンジ可能な1LDK

内部に大きな開放感、ライフスタイルに寄り添うアレンジ可能な1LDK

DATA
設  計: サイアスホーム 株式会社
    (担当/宮里友彰・古波津光希)
敷地面積: 155.00㎡(約46.88坪)
建築面積: 88.99㎡(約26.91坪)
延床面積: 85.19㎡(約25.77坪)
用途地域: 未指定
構  造: 壁式鉄筋コンクリート造
完成時期: 2024年8月
建  築: サイアスホーム 株式会社
     (担当/渡久地脩平)
電  気: 正光電気
水  道: 金秀工業
キッチン: TOTO

週刊かふう2025年10月10日号に掲載された内容です。

笑顔が集まるLDKと空間アレンジできる個室

「家の中でもこどもたちが溌溂(はつらつ)と過ごせる環境を」とマイホームづくりに取り組んだMさん夫妻。希望にかなう敷地に出会えるまで3年以上も費やしたといいます。
「その間に50軒以上の完成見学会に足を運んでじっくりと考え、土地が見つかったらすぐに建てられるよう備えていました」とMさん。

内部に大きな開放感、ライフスタイルに寄り添うアレンジ可能な1LDK

 シンプルな間取り、全体が見渡せる視界の開けた屋内、家族が自然とリビングに集まるイメージから、理想は“大きな1ルーム”にたどり着きました。コンパクトな面積を無駄なく活用するために玄関ホールや廊下は設けず、その分をLDKへ割りふりました。
 リビングに隣接するこども部屋の仕切りも可動式の建具とすることで、取り外せばリビングと一体となった広い空間へとアレンジできます。

 奥さまは「自宅で料理教室を開くため、作業を見せやすく2人以上で立ってもゆとりがあるアイランドキッチンを選択しました」と当初を振り返ります。「普段はこどもたちもダイニング側からお手伝いしてくれ、このタイプが役立っています」と笑顔に。また、教室で使う複数の調理家電や材料などを収納するパントリーも必須としました。

内部に大きな開放感、ライフスタイルに寄り添うアレンジ可能な1LDK

大きな回遊動線にこどもたちも大満足

 玄関ドアを開けると、高い天井高がもたらす開放感に満ちたLDKが目の前に広がります。3面に設けたハイサイドライトから自然光が屋内に降り注ぐ心地よい空間です。
「昼間はほとんど照明をつけないほど明るいです。住んでみて気がついたのですが、ハイサイドライトの雲が流れる景色や暮れゆく空の移ろいを眺められ、テンションが上がります」と奥さまも満足そうな様子。

 元気に遊ぶこどもたちのために、こども部屋の天井を補強してブランコを取り付けることも夢の一つでした。DIYが趣味のMさんは壁幅に合わせた学習机やたくさんのミニカーを収めるディスプレー棚を手作り。キッチン裏手に配した水回りや家事室兼納戸、パントリーは、空気がこもらない開放式の回遊動線となっており、こどもたちにとっては思い切り走り回れる遊び場に。愛情たっぷりに育まれる“わが家らしさ”が伝わってきます。

「週末にはキッチン横のデッキテラスで炭火を使った焼き鳥やBBQを楽しんでいます」と話す奥さま。テラス開口部は全開できるサッシを選び、さらに開放感を高めています。
「ゆくゆくは友人たちを招いて大型スクリーンで動画を見たり、おいしい料理やお酒でゆっくりと過ごす“大人の時間”を楽しみたいです」と奥さま。
 Mさん一家のステキなライフスタイルに寄り添いつつ変化する、オシャレなお住まいです。

写真ギャラリー

内部に大きな開放感、ライフスタイルに寄り添うアレンジ可能な1LDK

コンパクトな中に開放感を引き出す

古波津光希さん(左:実施設計担当)と安里萌さん(オアシス設計部コンシェルジュ)

 限られた敷地を生かすために廊下を作らず、LDKへ大きく面積を配分したMさんのお住まい。パブリックスペースとなるLDKは「料理教室」をメインに想定した間取り提案、キッズルームとLDKに一体感を持たせた設計が可変性のある広さを演出しています。
 また、キッチン裏手にプライベートスペースとなる水回りなどの生活動線をまとめて配置し、来客時も気兼ねなく移動できる動線を確保しています。

「プラン担当が設計した間取り内部の実施設計を担当しました」と自らを説明する古波津光希さん。リビングとキッチンの天井高は変化をつけて視覚的により広く感じるよう工夫されていますが、そのキッチンスペースの天井入り口に間接照明を仕込むなど細部にまで心をくばったアイデアが居心地の良さを高めています。

 キッチンと家事室兼納戸の間の壁上部にステンドグラスをはめ込み、LDKから見たときのアクセントと明かりの透け具合によって“人の気配”を感じられるようにしています。デッキテラス側の塀は閉塞感を避けるためにメッシュのフェンスを採用し、ツタなどの植物でグリーンカーテンを楽しめるよう提案しています。

 Mさんの家づくりをサポートしたコンシェルジュの安里萌さんは「無添加住宅」の住み心地の良さを伝えたと振り返ります。床はアカシアの無垢材に柿渋を塗布するなど、施主の好みに合わせて仕上げる注文建築の多様性をアピールしています。

設計・施工会社

うるま市兼箇段1985-1

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