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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

こんな家に住みたい

斜天井の吹き抜けに包まれた2階建ての木造ワンルーム

斜天井の吹き抜けに包まれた2階建ての木造ワンルーム

DATA
設  計: 夢ハウス 沖縄店
     (担当/村野勲)
敷地面積: 241.65㎡(約73.10坪)
建築面積: 71.87㎡(約21.75坪)
延床面積: 1階/66.92㎡(約20.25坪)
      2階/23.13㎡(約7.00坪)
用途地域: 指定なし
構 造: 木造軸組パネル工法 2階建て
完成時期: 2025年7月
施  工: 株式会社 綿半工務

週刊かふう2025年11月7日号に掲載された内容です。

すべての居室の間仕切りを省き1・2階を連続した空間に

 夫婦2人暮らしなので居室は最小限で十分。2人とも背が高いから圧迫感のない家にしたいとオーダーしたら、「吹き抜けをつくって縦方向の開放感を生かし、せっかくだから小屋裏に一部屋設けましょう」と建築会社から提案を受け、現在の住まいの形ができあがりました。

斜天井の吹き抜けに包まれた2階建ての木造ワンルーム

「わが家は2階建てのワンルーム。すべての居室が間仕切りなくつながっているから、何をするにもスムーズに移動できるし、家の隅々まで目が届きます。中でもリビングから玄関方向を見上げたときの眺めは、梁の存在感や天井・床・壁を覆う木のぬくもりがダイレクトに伝わってきて気に入っています」とご主人。
 
 室内で入り口に戸があるのは脱衣室とトイレだけ。主寝室さえもキッチン側に開かれたオープンな空間になっていますが、「リビングや玄関からは見えないように計算されており、最低限のプライバシーは保たれています。他にもスケルトン階段を採用して視線の抜け感を確保したり、明るさを考慮して窓の位置やサイズを調整してもらったり、コンパクトながらものびのびと快適に暮らせるように丁寧に設計してくれました」と奥さまは目を細めます。

 施工中に現場でアレンジしたポイントも多く、お二人の感覚や体の動きに合わせて高さ・通路幅などを変更。そんな小さな工夫の積み重ねが、ストレスのない現在の住み心地につながっています。

斜天井の吹き抜けに包まれた2階建ての木造ワンルーム

内装材の色に強弱を付けデザインのスパイスに

 Tさんご夫妻の家づくりは真っさらな状態からのスタートでした。さまざまな情報とフラットに向き合い、自分たちの素直な感覚を大切にして依頼先を選定。最後は建築会社が実施している宿泊体験にも参加して、「サラッと軽やかな空気感、素材の肌触り、木を生かした巧みな空間使いを改めて実感。長く毎日過ごす場所だからこそ、見た目の印象より体感上の心地よさを重視しました」。
 木造ゆえに、計画当初は台風・シロアリへの懸念もありましたが、「実際に使われている木材を見たら、その品質のよさに逆に安心感が深まりました」。

 間取りは1階にLDKと主寝室があり、2階を奥さまの趣味室にしています。対面キッチンの目の前にあるリビングは斜天井の吹き抜けになっていて開放感抜群。足元から頭上まで無垢材に包まれた空間は木の家ならではの醍醐味にあふれ、「木の素肌を生かしつつ着色もできると言われたので」と所々に取り入れたダークブラウンのカラーリングは、Tさん宅のデザイン上のスパイスになっています。

 新居は今年7月に完成したばかりとは思えないほど、早くもお二人の生活スタイルになじんでいます。「家具や装飾を含めて室内のコーディネートは完了。家づくりで実現したかったことはほぼかなえてももらえました」と笑顔。今後は時とともに深まる無垢材と暮らしの味わいを、じっくりと楽しむ日々が続いていきます。

写真ギャラリー

斜天井の吹き抜けに包まれた2階建ての木造ワンルーム

すべての住宅が夢ハウスクオリティー

夢ハウス沖縄店
一級建築士 村野勲さん

 高品質の無垢材をふんだんに使用し、先進の断熱技術で健康的な住環境を実現した夢ハウスの家づくり。規模の大小やスタイルの違いを問わず、すべての住宅を同じクオリティーで設計・施工しており、北谷町のオープンハウスや完成見学会、構造見学会でご覧いただいた建物の仕様が、ご自身の家で再現されます。

 今回のTさん宅が建つ敷地は東側道路に面し、広さは約73坪。西側隣地には地域の公園が、南側には建築途中の住宅があり、将来にわたって周囲からの視線の影響を予測しやすい環境にありました。
 まずはメインの採光スペースを東面と定め、玄関から連なる東南の位置に大きくリビングを配置。圧迫感を軽減するために南北に傾斜屋根をかけて吹き抜け空間を創出し、リビングをはじめ家全体を見渡せるように対面キッチンを置きました。
 立地的に海の眺望を取り込むことも可能でしたが、お二人の生活スタイルに合わせて落ち着いた内部空間をつくることに重点を置き、採光窓は主にすりガラスで構成しました。

 水回りはキッチン背面にコンパクトにまとめ、主寝室併設のウォークインクローゼットとも連動できるようにレイアウトを調整。家事や身の回りのことが効率的にこなせるように動線を設計しています。

設計・施工会社

北谷町伊平1-2-15

<設計・施工>
株式会社 綿半工務(綿半林業グループ)
本店:新潟県新発田市新栄町3-4-11
TEL:0254-21-5656

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