建物やテラスの配置を熟考し、 団らんにゆとりをもたらした家

- DATA
- 設 計: T home一級建築設計事務所
株式会社(担当/棚原彰悟) - 敷地面積: 448.25㎡(約135坪)
- 建築面積: 127.52㎡(約 38.5坪)
- 延床面積: 105.99㎡(約32坪)
- 用途地域: 未指定
- 構 造: 木造軸組工法
- 完成時期: 2025年6月
- 建 築: T home 株式会社
(担当/棚原彰悟) - 大 工: 南栄建装(棟梁/楚南徳栄)
- 電 気: 吉電設(担当/吉平剛)
- 水 道: 宮本工務店(担当/宮本豪)
- キッチン: クリナップ 株式会社
週刊かふう2026年2月20日号に掲載された内容です。

設計士の仕事を信頼し、建て替えを依頼する
Kさん夫妻が住まいを建て替えるにあたり希望したのは、出入りしやすい広い駐車場、家族団らんの場となるリビングを広く取り、和室とも空間を共有できる開放感。特に奥さまはSNSなどで情報を収集し、オシャレな住まいをワクワクしながら思い描いたといいます。
Kさんは電気工事を請け負う職人さんで、建て替えの設計・建築を依頼した棚原彰悟さんとは協業する仕事仲間です。
「普段の仕事を通して、施主さんの希望にきめ細やかに寄り添う棚原さんの姿勢に共感していたので、わが家の建て替えもお願いすることにしました」と振り返ります。

家族7人のマイホームにゆとりある暮らしを創造
築44年の旧宅は135坪という広い敷地の中央に建ち、周りに家庭菜園などがある昔ながらの配置となっていました。新居では家屋を西側へ移動させ、それによって開けた東側に広い駐車場とテラスを設ける開放感たっぷりのプランを実現しました。
「テラスは午前に日が当たり、午後は建物の影になるので強い日差しを気にすることなく、学校から帰った子どもたちを遊ばせることができます」とKさんは予想以上の仕上がりに大満足。奥さまも「東側にある目隠しフェンスの花ブロックに朝日があたって、テラスにきれいな影が落ちるのが毎日楽しみ」と笑顔を見せてくれます。
7人家族という構成を考えて、玄関の上がり框(かまち)をL字に仕上げて間口を広くしたり、アイランド風の回遊動線を計画して複数が同時に調理してもゆとりある動作を可能にするほか、デザインにこだわったトイレを2カ所に設置するなど、さまざまな工夫が暮らし心地を高めています。

家族の変化を受け止めるフレキシブルな住まい方
一方、子どもの成長や巣立ちに備え、そのときどきに対応できる工夫もしています。子ども部屋は模様替えが容易なようシンプルに、ファミリークローゼットに全員の衣服を収めて個室内はすっきりと。和室やアマハジはリビングとの仕切りによって伸びやかな空間と個室化を両立しています。
電気工事を専門とするKさんは「コンセントの数は多めに、USBソケットも各室に設けました」とデジタル化した現代の住まいのコツも教えてくれます。
「兄弟とDIYしたデッキテラスで家族が憩う時間が1番好き」と話すKさん。「テーマを決めて水回りの箇所ごとにクロスを別にするなど、細かいところまでこだわった」と振り返る奥さま。家づくりとおうち時間を心から楽しむ様子が伝わってきました。
写真ギャラリー

お客さまの希望に自由設計で応え、省エネもかなえる木造住宅
一級建築士 棚原 彰悟さん
敷地中央にあった家屋を建て替えによって西側へ移動し、開けた東側をテラスと駐車場に配分して135坪の敷地全体を有効的に活用する、現代の暮らしにマッチしたプランを提案しました。
広いLDKの東側に掃き出し窓を2カ所設け、そこから出入りするアマハジは庇(ひさし)を深めに取って半戸外の心地よさを享受できる場にしています。テラスと駐車場との境は花ブロックと木製フェンスで目隠し壁を設けて、道路からの視線を気にせずに、笑顔がにぎわうBBQや子どもたちの庭遊びも楽しめます。
LDK横の小上がりに仕上げた和室、その両サイドに子ども部屋を配置して、各室ドアの開閉によって伸びやかな空間と風が通り抜ける爽やかさが生まれるよう設計。キッチンは数人が同時に使ってもゆとりある広さを想定し、さらに回遊動線を採用して快適に調理できるよう工夫しています。またキッチン裏手にまとめた水回りやファミリークローゼットはニッチを活用した収納棚や、配色やデザインにこだわった空間を実現しています。
高気密(C値:0.1cm²/㎡)・高断熱(等級6・UA値:0.52W/㎡K)の住まいに適した外気処理換気システムが常に快適な湿度や温度を保ち、季節を問わず空調機1台で過ごせるなど省エネにも貢献しています。
設計・施工会社
T home 株式会社
TEL:080-3957-7974 | https://at-thome.jp











