あなたの夢を暮らしを応援する
住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

ライフスタイル

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査 後編

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査  後編

マイホーム資金の調達は、初心者にとって想像が難しい課題です。
調査結果から住宅ローンに関する項目をチェックしましょう。

週刊かふう2020年10月2日号に掲載された内容です。

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査  後編

約4割の家庭で、借入金がある

 前号に続き、金融広報中央委員会が行った「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」 (2019年)の調査結果から、マイホーム資金計画に関するデータに焦点を絞ってみていきます。
「現在、借入金があるか」を尋ねた設問に、「借入金がある」と答えた世帯は41.8%(前年40.9%)、「借入金がない」と答えた世帯は57.1%(前年58.1%)で、前年とほぼ同じ割合となりました(図1)。

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査  後編

借入の目的、1位は住宅資金

 前の設問で「借入金がある」と回答した世帯へ「借入の目的」を尋ねた結果が表1です。
「住宅の取得(土地を含む)または増改築などの資金」が67.1%(前年65.8%)と、最も高い比率を示しています。
 過去のデータにおいても65%前後を継続しており、ほかの借入目的と大きな差があります。
 マイホーム取得は〝一生で一番高い買い物〟といわれますが、多くの世帯が取得資金に住宅ローンなどを利用している状況を示しています。

住宅ローン以外に必要になる費用

 次いで「耐久消費財の購入資金」24.3%(前年26.1%)、「日常の生活資金」が10.3%(前年10.6%)、「こどもの教育・結婚資金」が11.0%(前年9.2%)、と続きます。
 2位から4位の項目はほぼ例年通りの結果で、比率においても大きな変化は見られません。この結果を踏まえた上で、あらためて認識しておきたいポイントがあります。
 回答項目に挙げられている「教育資金」や「医療費」、「耐久消費財の購入資金」などのように、それぞれの家庭におけるライフプランやライフステージ、その時の貯蓄金額によっては、マイホーム取得以外にも借入が必要になる場合があり得ます。
 それらをあらかじめ書き出して、「いつ」「何に」「いくら」必要になるのか、中長期的な視点を持って家計を考えたいものです。全体のバランスを図りつつ、無理のない資金計画を心掛けることが大切です。

家計のバランス

 ここでは図を省略しますが、「現在の家計全体のバランス」について尋ねた質問もあります。
 資産(持ち家および金融資産等)と負債のバランスについて、「意識したことがない」と答えた人が64.1%(前年65.5%)と最も多い結果となりました。
 続いて、「資産と負債のバランスに不安を抱えている」が14.6%(前年12.9%)、「資産と負債のバランスについて不安はない」が10.8%(前年10.6%)、「資産と負債のバランスにはゆとりがある」が6.4%(前年6.5%)となっています。

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査  後編

住宅ローンの借入金残高は増加

 図2は「現在の借入金残高と住宅ローンの残高」です。
「現在の借入金残高の合計」は1587万円(前年1474万円)で直近5年間では最高額となり、前年に比べて113万円増加しています。
 そのうち「住宅ローンの残高」は1399万円(前年1350万円)で、前年に比べて44万円の増加となっています。

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査  後編

売却額は348万円減少

 図3は、この1年以内に土地・住宅の取得、増改築を行った世帯に、その金額を尋ねた設問の回答です。
 取得と増改築を同じ回答項目に分類して平均しているため、総額や自己資金、借入金が780号(令和2年9月11日発行)の図2「住宅取得必要資金」(国土交通省「令和元年度住宅市場動向調査」)に比べると低くなっています。
 図4は、この1年以内に土地・住宅を「売却した」と回答した人たちの売却総額の平均です。
 2015年は2014年に続いて増加。2016年は減少に転じました。2016年から2018年まで売却額に変化は見られなかったものが、2019年は348万円の大幅な減少となりました。
 この調査では売却理由が明らかにされていないため、収容や住み替えなどの事由も考えられます。一方、住宅ローン返済が家計を圧迫したためにマイホームを手放したというケースもあるでしょう。
 繰り返しになりますが、念願のマイホームを手放すことにならないよう、家計全体を見渡した中長期的な資金計画が重要になってきます。

どうする住宅資金 家計の金融行動に関する世論調査  後編

このカテゴリの記事