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納得! 目からうろこの土地評価 File.1 土地の相場を知る

納得! 目からうろこの土地評価 File.1 土地の相場を知る

不動産の新たな視点や再確認という観点から不動産市況のポイントを再発見!

 第1回は地価の指標となる国土交通省の「地価公示」を取り上げます。

 

週刊かふう2024年2月2日号に掲載された内容です。

納得! 目からうろこの土地評価 File.1 土地の相場を知る

新たな潮流の期待と不安

 ごあいさつが遅くなってしまいましたが、新年あけましておめでとうございます。昨年の「不動産売買のタイミング」に続き、スタートする本コラムもよろしくお願いいたします。

 さて、新型コロナ感染症も収束し、経済が戻ってきたところですが、この新型コロナ感染症は不動産市況にも新たな潮流を生み出しました。そこに加えて、円安や物価高などさまざまな要因が沖縄県の不動産市況に変革をもたらしています。持ち家にすべきか賃貸でいくべきか、不動産投資はどのように考えるべきか、今後、沖縄の不動産はどうなっていくのか。私自身は期待が大きいのですが、読者の皆さんは期待と不安、どちらが大きいですか? そんな観点から、不動産市況の指標となる価格指数の概要や算出方法をみてみましょう。

国が発表する地価の指標

 土地の価格を正確に知ることは少し難しいかもしれません。ですが、だいたい坪あたり30万円だろうとか、坪あたり100万円だろうといったくらいの水準は把握できます。もちろん、沖縄県全域についてそれがわかるかというとそうではないのですが、それでも土地の価格についてはいくつかの指標があります。
 地価公示は、年に1回、1月1日を基準日として国土交通省が発表している土地価格の指標なのですが、国土交通省の言葉を借りますと次のようになります。

 "地価公示は、地価公示法(昭和44年法律第49号)にもとづいて、土地鑑定委員会が、毎年1回標準地の正常な価格を公示し、一般の土地の取引価格に対して指標を与えるとともに、公共事業用地の取得価格算定の規準とされ、また、国土利用計画法に基づく土地取引の規制における土地価格算定の規準とされる等により、適正な地価の形成に寄与することを目的としている。"


 令和5年の地価公示では、全国の2万6000地点、沖縄県では192地点が対象となりました。この対象となる地点(公示地)を不動産鑑定士があらゆるデータを使って評価し、土地鑑定委員会が公示していることになります。
 この地価公示制度の概要や公示地価は、国土交通省のホームページの「標準地・基準地検索システム」から簡単に見ることができます。また鑑定評価書の閲覧も可能です。

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 地価公示の結果については国土交通省から毎年3月下旬くらいに発表されます。この時期になると銀座の山野楽器本店が映像に出てきて、「地価公示が発表されました」といった趣旨の報道を目にしたこともあるかと思います。沖縄では県内で一番高い地価公示地点である国際通り入口のみずほ銀行のビルが映像でよく流れていますね。

 ちなみに山野楽器銀座本店は「中央5-22」という地点なのですが、この地点の令和5年の公示地価は㎡あたり8300万円でした。たった1㎡でこの価格ですから東京はすごく高いですね。
 さて、今回は「地価公示」について解説しましたが、次回も土地価格を把握できる指標をご紹介していこうとおもいます。

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