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納得! 目からうろこの土地評価File.20 数字で読むコロナ禍の影響

納得! 目からうろこの土地評価File.20 数字で読むコロナ禍の影響

新たな視点から不動産市況やポイントを考察する本コラム。今回はコロナ前後の地価変動を比較し、上昇を維持した地域・下落した地域を詳しく見ていきましょう。

週刊かふう2025年9月5日号に掲載された内容です。

 沖尚の皆さん、優勝おめでとうございます。

 私は出張で大阪に行っていたのですが、スマホで配信を見ておりましたので、優勝が決まった瞬間はJR大阪駅の御堂筋口のど真ん中で思わず声を上げてしまい、周囲から冷たい視線を浴びてしまいましたが(笑)、それほどに嬉しい瞬間でした。沖尚野球部の皆さま、感動を本当にありがとうございました。

コロナ禍の中で見えた社会の変化

 さて、今回は新型コロナ感染症が猛威をふるっていた令和3(2021)年の地価公示を振り返ってみたいと思います。

 当時は人との接触を避ける生活が求められ、さまざまな行事が中止になったり、仕事や経済活動など多方面に影響が出ていました。特に飲食店などを経営されていた方々は本当に大変だったと思います。

 一方で、通信販売などが活況で、その影響から物流業界などはかつてない忙しさに。さらに在宅勤務といった仕事の仕方も出てきましたね。本当に世界が変わったという印象を受けました。

 私自身も新型コロナに感染しましたが、幸い症状は軽く後遺症もなく済みました。むしろワクチン接種の副作用がひどく、注射したほうの腕に激しい痛みを感じ、まったく眠れずにひどい思いをしたほうが印象に残っています。

納得! 目からうろこの土地評価File.20 数字で読むコロナ禍の影響

飲食店も閉店休業? 閑散とした那覇の市場(2021年撮影)

数字で見るコロナ禍の影響 —— 沖縄と全国の地価公示

 では、その年の沖縄県内主要市町村の住宅地における地価平均変動率(表1)を見てみましょう。かっこ内は令和2年地価公示の変動率です。ほとんどの市町村で、上昇幅は前年に比べて大きく縮小しています。

 次に全国の県庁所在地の変動率を見てみましょう(表2)。ほとんどの地域が上昇幅の縮小という結果になりました。特に愛知県などの中部や大阪府などの近畿圏ではマイナスに転じた地域が目立ちました。一方で、福井市や水戸市などは(表2-2)下落しましたが、実は前年と下落幅がほとんど変わらなかったという地域もあります。
このように、コロナ禍が全国の地価に影響を与えたことが数字からも読み取れます。

 次回は、その厳しい環境下にあっても地価が上昇した住宅地、逆に大きく下落した住宅地を詳しく見ていきたいと思います。そこから「災害や景気に強い地域」が見えてくるかもしれません。

納得! 目からうろこの土地評価File.20 数字で読むコロナ禍の影響

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