僕の好きな風景 第95回 庭が目覚めた
アプローチが華やかになり、町やご近所へ春のお裾分けとなった
週刊かふう2025年5月2日号に掲載された内容です。
自宅の庭は3月末日まで、まるで冬眠していたかのように静かでした。
4月に入り、木々たちが少しずつ芽をつけはじめ、雑草たちがいち早く目覚め地面から顔を出しはじめました。
近所の桜が花開き、庭が徐々に華やかになってきたように感じます。
庭が目覚めた・・・と言った方が良いかもしれません。
ピンク色の「クルメツツジ」が咲きはじめ、続いて真紅の「キリシマツツジ」が咲き、小さな白い花を咲かせた「フジザクラ」の花びらが白から薄いピンクに変化しました。
同時に雑草との戦いも始まり、お隣との境界である緑化フェンスに絡ませた「トケイソウ」は1日で数センチ伸びて、ご近所に越境するので、ほぼ毎日剪定はさみでカットします。
日当たりの良い南西側の緑化フェンスは「テイカカズラ」を中心に植えてあるのですが、出足が遅く、やっとこの頃動き出した感じです。
庭のアプローチの真ん中に植えた落葉樹の「ヤマボウシ」が最後に目覚めて、小さな葉を開きはじめたところ……。
あちこちで同時に庭が目覚め、動き出し、庭が躍動してきました。
今年でトンネル上のアプローチが出来上がるだろうか? と楽しみにしています。
南側の緑化フェンスに「オカメツタ」や青紫の大きな花を咲かせる「琉球アサガオ」も仲間入り、今年でフェンスの緑化をほぼ完成させたいと毎日、手をかけています。
ほぼ毎日、雑草とりや剪定、時々、水撒きを15分程度行う……長く時間をかけないことがストレスを感じないコツなのかもしれません。
また、緑も建築素材であり、空間構成要素のひとつなのだなと感じています。
緑をいかした心地よい居場所のデザインのヒントが見つかるかもしれないと、密かに期待しています。
リビングから見た庭のクルメツツジが満開で艶やか