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コラム

僕の好きな風景 第16回 景色を切り取る開口部

僕の好きな風景 第16回 景色を切り取る開口部

景色を切り取る開口部

ある建築家から「伊礼さんの設計する住宅は開口部と家具しかない……それがいいんだよなあ」とお褒め(?)の言葉を頂いた事があります。僕の設計を的確に言い表した表現だと思いました。
それくらい開口部と家具の関係は大事だと考えているからです。
また、ある尊敬する建築家に「開口部はどうやって決めていますか?」と尋ねたところ「遠くが見えるところに開口部を設ける」とひと言。
開口部は日射や風、音や匂いやコミュニケーションなどを取り入れるなど、外部を制御する重要な役割を持っています。
その中でも景色を取り入れることは外部と内部が呼応して豊かな居場所を室内に創り出します。
狙い澄まして開口部を設けると、あとは我慢して壁で残すことが大事だとも教わりました。暮らしを守る頼りになる壁を創り出す事も落ち着いた居場所に欠かせないものです。
「開口部近傍に心地よさは宿る」……これは自分で考えた自分のための座右の名。開口部廻りが最もデザインの可能性が残っていると考えています。開口部を吟味し、そこへ居心地の良い家具を仕掛ける、遠くが見えなければ、庭に良い景色を創り出します。
豊かなものはすべて外部からやってくる……いいものは取り入れ、良くないものは取り入れない、自分に取って豊かなものを制御してくれる大事な役割なのだと思います。

僕の好きな風景 第16回 景色を切り取る開口部

僕の好きな風景 第16回 景色を切り取る開口部

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