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石獅子探求記 ~豊見城市保栄茂の石獅子探訪記~の巻 その55

石獅子探求記 ~豊見城市保栄茂の石獅子探訪記~の巻 その55

~豊見城市保栄茂の石獅子探訪記~の巻 その55

さて、この記事が掲載される頃にはコロナも少しは落ち着いているでしょうか。早くに梅雨も明け、日差しが痛い沖縄ですが、朝夕に石獅子探訪はいかがでしょう。コロナ明けも早く来てほしいものですね~。
湿度も下がり丘陵地である豊見城市保栄茂の高台は最高の眺めです。豊見城市保栄茂は、豊見城市の南にある小さな集落です。標高106mある保栄茂グスク跡も見所です。
まず、保栄茂(びん)って読めないですよね……。諸説あるそうですが、かつて呼ばれていた「ぼえも」or「ほえん」を漢字で表記し、沖縄では二重母音の「oe」や「oi」が「i」に変わることが多く、「ぼえ」は「び」に変化し、語尾の「も」は、「あれもこれも」が「ありんくりん」になるように「ん」に変わる。こうして「ぼえも」が「びん」になったらしいです。略しすぎちゃう!?(笑)。
私は、てっきり久米三十六姓の閩人(びんじん)、つまり現在の福建省の中国人の方々から保栄茂の読み名がきていると思っていましたがまるで見当違いでした。
保栄茂の石獅子は、現在集落の西側と中央に2体あります。
西側の石獅子は県内でも珍しく石敢當と一緒に南西の方角を向けて安置されています。300年前に唐へ旅をした人が持ち帰ったもので、当初は防災と魔除けを担っていましたが、現在は農作物の保護や疫病退治の神として安置されているそうです。ペンギンのような3角形で目はくりくりしていて大胆に笑っているのが特徴的です。
集落中央にある石獅子は安置されているというより石垣と併用されている様子ですが、西側にある石獅子と形がそっくりなので、当初はもっと分かりやすく安置されていたと十分に考えられます。
この石獅子を探すのに何年も苦労していたのですが、今回の石獅子探訪記でおさらいしようと思い、車で保栄茂集落の中央に行ってみたら目の前にありビックリしました。御嶽やグスク跡をみた後で、舐めるように集落を探訪しながら探そうと楽しみにしていたのに……。
集落内は軽自動車一台が通れるぐらいの路地が多く、石垣、屋根獅子、大きい石敢當も多く、北側には、御嶽、保栄茂グスク跡もあります。特に保栄茂グスク跡は最高の景色! 知っている方も少ないと思います。沖縄を案内するにはなかなか通な場所です。涼しい時間にのんびり歩いて探訪してみてはいかがでしょうか?

石獅子探求記 ~豊見城市保栄茂の石獅子探訪記~の巻 その55

各地に鎮座する村落獅子を訪ね歩き、調査を続ける若山夫妻。
石獅子をめぐるレポートを毎月お届けします。

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