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都市を持て。田舎へ出よう。 第十二歩

都市を持て。田舎へ出よう。 第十二歩

週刊かふう2020年3月20日号に掲載された内容です。

第十二歩 「ダイエットと COVID−19と田舎と」

 2018年の11月からダイエットをしている。今月で1年5ヵ月。170センチの身長に当初は87キロの体重。ウエストサイズは90センチ以上あったろう。いわゆるビール腹、中年太りのメタボの典型だ。
 何しろ運動嫌いである。学生時代は、体育の授業やスポーツ行事もあり、強制的に運動する事もあったが社会人になってからは全くと言っていい程運動をしなかった。
 ダイエットを進める中で「嫌いな運動を好きになる方法」というのを発見してからは、「今日は雨が降っているから」とか「仕事忙しいし、まとまった時間がないから」といった言い訳を作ってサボるタイプの私が「雨だけど少しは運動できるかな?」とか「時間は限られているけど、ちょっとでも運動したい」という風に変わった。
 以来、時間を作っては運動を楽しんでいる。おかげ様で、87キロの体重は現在77キロ。10キロのダイエットに成功し、今なお継続中だ。
 運動というのはウォーキングとトレーニングジムの機器を使ったものだ。私の住む今帰仁村には「今帰仁村総合運動公園」という施設があり、体育館にはトレーニングジムがある。1回の利用が時間制限なしで大人200円という格安なのも大きな魅力だ。
 自宅から〈車で〉ジムに向かい、〈室内の〉ランニングマシーンでウォーキングし、その他のマシンで腹筋や大腿筋を鍛える。土日はもちろん、タイミング次第では平日の夕方も行く。渋々ではなく、楽しくできているのが、過去の私から考えれば大変化だろう。

 そんな日々の中、世間はすっかりCOVID−19(新型コロナウィルス感染症)で大騒ぎとなり、私の利用する今帰仁村総合運動公園のトレーニングジムも閉鎖された。
 何しろテレビでは「スポーツジム」は名指しでウイルス感染のハイリスク施設と紹介されているので、閉鎖も致し方ないが、私と言えば情報を調べるほど「必要以上に恐れる事はない」と考え、マスクさえしなくなった。健康な私がマスクをするのは、いわば「無自覚な買い占め」のような気がしたからだ。
 ジムは閉鎖されたが、運動公園外周のウォーキングコースは解放されているので、〈車で〉向かい、〈屋外の〉外周をウォーキングする。運動公園はビーチも併設され、コースから程なく海に出る。
 晴れた今帰仁の海は青く美しく。テレビのウイルス騒ぎは届かない静かな風景だ。深呼吸する空気にどれくらいの微生物がいるか?触れる砂にどれくらいのウイルスがいるか? 私は知らない。
 しかし、この平和な時間は、むしろウイルスを恐れる都会の人達に届けたいと思うのだ。

 という訳で、これからは田舎の時代となるのだ。やはり。

都市を持て。田舎へ出よう。 第十二歩

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