ヤギ子の菜園計画 第1回
週刊かふう2020年4月10日号に掲載された内容です。
第1回 野菜作りの楽しさをお伝えします!
皆さま、はじめまして。農業生産法人株式会社じんぐらーファームのヤギ子と申します。
私は農業生産法人で野菜を育てつつ、八重瀬町にある「八重瀬町種苗センター」で新規就農者向けの講座に携わり、日々野菜を育てるノウハウと楽しさを伝えるために奮闘中です。
ここでは「旬の野菜を育て美味しく食べる!」をテーマに、家庭でできる野菜作りについてお伝えします。集合住宅などにお住まいで畑がなくても大丈夫。ベランダでプランター栽培や、キッチンで水耕栽培を楽しむ事もできますのでご安心を!
さて、「家庭菜園」って聞くと「力仕事が多くて大変そう」なんて思うかもしれませんね。しかし、はまってしまうとやめられなくなるのが「家庭菜園」です。なぜかというとズバリ「野菜作りで心豊かなハッピーライフが満喫できる!」から。
じんぐらーファームで作っている野菜たち。収穫の瞬間が最大の喜び! さて、どうやって食べようかと考えるのもまた楽しいんです
野菜作りで豊かな毎日を!
食の安全について気にされる方も多いと思いますが、手間暇をかけ、農薬や化学肥料を使わずにこだわりのある野菜が作れるのは家庭菜園だからこそ。
また、野菜の成長を毎日観察していると、野菜たちが可愛く思えてくるから不思議です。自分で種蒔きをし、芽を出した苗を育てていくとやがて花が咲き、実をつけます。キュウリなんて1日に2〜3㎝も大きくなります。日に日に育つ野菜たちを愛でるのは楽しいもの。
しかも、野菜のお世話や観察をしていると、自然と生活のリズムが変わりますよ。早起きして陽の光を浴び、土いじりをすると清々しい気分に! と、野菜作りはいいことづくめなんです。
美味しい野菜はよい土からできます。家庭菜園でも土作りは毎回欠かせません。新しく野菜を植え付ける前には堆肥を混ぜてフカフカな土にします
収穫と食べる楽しみも!
さらなるお楽しみは収穫。採ったばかりの野菜はそのままでも美味しいのですが、ひと手間かければもっと楽しめます。
例えば夏野菜の王様「ゴーヤー」。チャンプルーはもちろん美味しいのですが、それだけじゃもったいない! 佃煮や漬物にして冷蔵庫に常備しておくのもよし。毎朝ゴーヤースムージでシャキッと1日をスタートするのもよいですね。
実は沖縄で育ったゴーヤーは、ビタミンCだけでなく、他の地域と比べてカルシウムなどのミネラルも多く含まれているんですよ。
このように沖縄の豊かな土壌が育む栄養価の高い野菜を、もっと毎日の食卓に取り入れられるよう、毎回食べ方も紹介していきます。自分の手で土に触れ、丁寧に育てた野菜を食べて健康な毎日を過ごしましょう!