ヤギ子の菜園計画 第3回
週刊かふう2020年6月12日号に掲載された内容です。
第3回 モーウィを作る
はいた~い! ヤギ子です。今月はモーウィの栽培についてご紹介します。
もうすぐカーチーベーが吹いて、本格的な夏が始まりますね。夏に食べたくなるのが、沖縄ではキュウリと並んで人気が高いモーウィ(赤毛瓜)。強風に負けない夏野菜なので台風の多い沖縄では重宝される作物の一つです。
モーウィの育て方
生育適温は25~30度で、耐暑性が極めて強く栽培も簡単で、家庭菜園に適しています。夏季は生育が旺盛で、水と肥料を切らさなければ約2カ月での収穫が可能です。収穫適期は、赤茶色で表面に細かい網目状の模様が出てきた頃です。
●畑の準備
前回のゴーヤーと同じように、1坪あたり牛糞堆肥を15㎏、油かすを5㎏、バランスの良い化成肥料(例えば8-8-8等)を100g入れてよく耕し、2m幅の畝を立てます。
●苗の定植~整枝
苗の選び方は、上のポイントを参考にしてください。1苗の本葉が2~3枚になったら、畑に2~3mの間隔で植えます。ネット栽培、棚栽培のほか、地這栽培もできます。
メス花は孫づるに多くつくため、親づるが1m位になったら親づるを摘芯し、勢いの良い子づるを3~4本、さらに孫づるを伸ばします。その後は放置しても育ちます。
●地這栽培のときの注意点
実が土についてしまうと、皮の色が変わってしまうため、苗を植え付けたらワラやカットしたススキなどを敷きます。また、敷きワラをすることで、水やりや大雨のときに土が葉などに跳ね返ったり、病気になることを防げます。
モーウィの栄養と美味しい食べ方
カリウムを豊富に含み、塩分を排出する作用があります。利尿作用もあるので体内の水分を調節し、むくみの解消にも。また、体を冷やす効果もあるので、夏になると無性に食べたくなるのかもしれませんね。酢の物やサラダにして食べたり、ンブサーにしたりと、とても重宝な野菜です。せっかく家庭菜園で育てたモーウィ、豪快に一本漬けにもチャレンジしてみてください!