ヤギ子の菜園計画 第7回
週刊かふう2020年10月9日号に掲載された内容です。
第7回 ブロッコリーを作る
はいたーい、ヤギ子です。そろそろ朝夕の時間帯も涼しくなり、家庭菜園シーズンが始まりますね。10月以降は沖縄での野菜栽培がさらに楽しくなってきます。
さて今回はブロッコリー。緑黄色野菜のなかでも栄養価が高く、家庭菜園でもよく栽培される作物の一つです。みなさんが食べているブロッコリーは花の蕾(つぼみ)部分です。蕾は苗の頂点に付きますが、頂点の蕾を収穫したあとに脇芽にも小さな蕾を次々とつけます。収穫後も苗はそのまま育ててみましょう。
ブロッコリーの育て方
ブロッコリーは、ホームセンターなどで販売されている苗を植えます。本葉が3~4枚の若い苗を選びましょう。
●畑の準備と苗の定植
植える2週間前までに畑をよく耕し、1坪あたり堆肥を10㎏、油かす2㎏、化成肥料100gを全面にばら撒き土とよく混ぜておきます。畝の幅は120㎝で高さは30㎝の高畝にします。苗を植える間隔は株間40㎝、条間(列の間)40㎝にし、株間や条間を大きくとることで苗の生長を妨げないようにします。
また、プランターなどの容器栽培の場合は、深さが30㎝の深い鉢に培養土を入れ、緩効性化成肥料を一鉢あたり25gほど施します。
追肥は2回行います。1回目のタイミングは苗を定植した1週間後に1株あたり化成肥料15gを、根本から10㎝ほど離れた部分に施します。
2回目は2週間後に化成肥料20~30gを株間に施します。追肥ができるのは蕾が出てくる直前(苗を植えたあと35日程度)まで。生育状況をみながら、3回目を適宜行ってください。プランターで栽培する場合は、畑と違い肥料分が溶け出してしまうため7~10日おきに化成肥料を一株あたり5g施します。
ブロッコリーはある程度乾燥には強いのですが、水分が不足すると蕾が小さくなります。毎日ではなく5~7日間隔でたっぷり水やりをしましょう。プランター栽培の場合は培養土の表面が乾いたら水やりをします。
●収穫
収穫の目安は、蕾の部分が10~15㎝になる頃です。最初の蕾を収穫した後は2週間後ほど経つと葉の付け根から出てきた脇芽の蕾も収穫できます。
収穫が遅れると、味も食感も低下しますし花が咲いてしまう(蕾が黄色っぽく変色します)ので取り遅れしないように気をつけましょう。
ブロッコリーの栄養と美味しい食べ方
ブロッコリーにはビタミンCや葉酸が多く含まれています。レモンよりもビタミンCは豊富で、疲労回復や風邪の予防にも良い食物です。
また、植物性のタンパク質も多く含まれています。タンパク質は筋肉や臓器などを作る栄養素。肉や魚に多く含まれていますが、低カロリーで高タンパクなブロッコリーはダイエットにも効果が大きい野菜です。