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空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第42回

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第42回

週刊かふう2020年2月7日号に掲載された内容です。

第42回 石垣島最大の干潟と湿地「名蔵アンパル」

 今回紹介する写真は、石垣島の南西部に位置する石垣島の名蔵アンパルです。
 前回紹介した川平湾の撮影取材を終えた私たちは、石垣空港へ着陸する前に飛行ルートの途中に位置する名蔵アンパルを撮影することに。
 川平湾上空から4~5分で、名蔵アンパル上空に到達。名蔵アンパル周辺を旋回しながら眼下を眺めると、海岸線の細長い砂洲には防風林として植林されたモクマオウの林があり、名蔵川河口には橋も見えます。

 名蔵アンパルは、名蔵川の河口にできた石垣島最大の干潟で、マングローブ林の濃い緑と青い海のコントラストが美しい景勝地。アンパルは、漢字では網張と書き、真栄里マニカという賊を捕らえるため、名蔵川周囲を村民総出で網を張るように包囲したことに由来するといわれています。
 名蔵アンパルの干潟にはカニや貝、エビなどが豊富に生息するため、カンムリワシなどの希少な野鳥や渡り鳥の餌場、休息地として豊かな生態系を育んでいます。さらに周辺には国指定天然記念物の固有種など、亜熱帯特有の希少な動植物が生息していることから、2005年にラムサール条約登録地に指定され、2007年には西表石垣国立公園に編入されています。

 名蔵アンパル周辺を旋回しながら、私はパイロットに高度の指示を出します。機体は3,000フィートまで上昇。河口周辺から名蔵アンパルの風景をカメラに収め作品にしていきます。
 撮影を終了した機体は、石垣空港に向け飛行。今日は石垣島にステイして、明日からは八重山の島々の撮影取材に入ります。

 名蔵アンパル周辺では、自然観察やバードウォッチングなどのほか、干潮時には潮干狩りやが楽しめます。近くのテーマパークではマングローブ林を散策する見学コースも運営していて、八重山特有の多種多様な生物を見て触れることができます。

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第42回

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