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空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第39回

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第39回

週刊かふう2019年12月13日号に掲載された内容です。

第39回 雄大な牧草地が広がる岬 石垣島「平久保崎」

 前々回と前回に紹介した多良間島、水納島の撮影を終えた撮影機は、次の撮影地である八重山の島々を撮影するため、機首を南西に向けて飛行を続けます。

 石垣島への飛行では、高度を6,000フィートまで上昇。この日は北東からの追い風が吹いており、機体の高度を上げるとフライト時間が少し短縮されるためです。

 35分ほど飛行すると、機体の前方に石垣島が見えてきました。私はパイロットに石垣島の最北端である平久保崎の撮影取材を行うことを伝え、高度を600フィートまで降下するよう指示を出します。
 機体の撮影窓を開き撮影の準備をしますが、高々度からの降下は気圧の急激な変動による耳への負担があり、幾度も耳抜きを行うことに。

 上空から眼下を眺めると、平久保崎一帯は青々とした緑に覆われた牧草地が広がっており、先端には白い灯台が見えます。岬を取り囲む珊瑚礁の海とのコントラストが美しく、海原は輝いています。

 自然豊かな八重山の風景に感動しながら降下を続け、高度800フィートのところで水平飛行に。岬周辺を旋回しながら撮影アングルを確認し、牧草地上空から平久保崎をカメラに収め作品にしていきます。

 この日は最高の撮影日和で視程が40kmほどあり、東シナ海の水平線上には、多良間島や水納島が確認できました。
 撮影を終えたセスナ機は、石垣空港に向け再び飛行を始めます。

 平久保半島は、石垣島の北東部にあり、半島の東には牧草地、西には集落が位置します。半島の大半は西表石垣国立公園に指定。公園内には、「ペーブク(平久保)のサガリバナ群落」があり、7月上旬から9月ごろまでおよそ300本の自生するサガリバナを鑑賞することができます。
 平久保崎は風光明媚な観光スポット。初日の出の名所でもあり、元日には多くの人が訪れます。

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第39回

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