あなたの夢を暮らしを応援する
住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

ウェブマガジン

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」 第47回

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第47回

週刊かふう2020年7月17日号に掲載された内容です。

55mの落差を流れ落ちる大迫力「ピナイサーラの滝」

 今回紹介する美ら島風景は、西表島の北側に位置する「ピナイサーラの滝」です。
 前回紹介した仲間川の撮影取材を終えたセスナ機は、機首を西表島の北側に向け飛行。ほぼ全域が西表石垣島国立公園の区域に指定されている西表島には、亜熱帯植物林が生い茂り、一帯には無数の川が流れ、美しい珊瑚礁の海に注いでいます。
 西表島の中央部にさしかかると、眼下に「マヤグスクの滝」や「カンピレーの滝」「マリュドゥの滝」が眺められます。息をのむほど素晴らしい自然風景に感動。この島の世界自然遺産への登録決定を多くの人が望んでいます。

 機首の前方にコバルト色に輝く美しい海が見えてきました。機体を少し旋回すると、船浦港にそそぐ比内川の中流に、落差の大きな滝が現れます。「ピナイサーラの滝」です。滝の落差は約55mと沖縄県で最大の落差を誇り、滝つぼに流れ落ちる水量は大迫力の光景です。

 私は「ピナイサーラの滝」を撮影取材するため、セスナ機の高度を900フィートで旋回するようパイロットに指示を出します。

 撮影準備をしていると突然、機体が上下に激しく揺れました。滝つぼからの乱気流です。「ピナイサーラの滝」周辺を旋回しながら、撮影アングルを探しますが、シャッターチャンスが難しく、何度も旋回を繰り返します。何度目かの挑戦でようやくカメラのシャッターを切り作品に。
 西表島の地形は海岸線から山並みまでの高低差が大きく、空撮取材はいつも乱気流に悩まされます。

 西表島には多くの川が流れており、亜熱帯植物が生い茂るジャングルの中をカヌーで下ったり、川沿いをトレッキングしたりと、大自然を満喫できます。石垣島からは多くの高速船が西表島に運行しており、宿泊施設も充実。西表島周辺の海岸線には、真っ白な美しい砂浜が広がっており、海遊びも人気です。

空中散歩「天空から眺める美ら島風景」  第47回

このカテゴリの記事