愛犬のホームケア 第2回
週刊かふう2018年11月16日に掲載された内容です。
東洋医学を使った愛犬のホームケア
「体の冷えによいツボ」
そろそろ寒くなる季節。ツボを刺激して予防ケアを。
冷えは万病の元といいますが、犬も冷え性体質の子は多く、冷えから体調を崩すことも。代謝が悪くなりがちなシニアの犬はとくに体の冷えに気をつけてあげたいところです。
後肢の大きな肉球の下には「湧泉(ゆうせん)」というツボがあります。湧泉は東洋医学でいう“腎”の働きをよくし、血液循環の改善や冷え・むくみによいツボです。また名前のとおり元気の湧き出るツボで、体のだるさや疲労回復にもよいと言われます。
後肢内側にある「三陰交(さんいんこう)」は、冷えや冷えからくる泌尿器系・胃腸のトラブルにおすすめのツボです。三陰交の位置が分かりにくい場合は、内くるぶしから膝に向かって下から上に撫でるだけでもツボを刺激することができます。
ツボは「イチ、ニ、サーン」というリズムで、親指で押し上げるように5~10回やさしく指圧してください。
湧泉:後肢の足裏にある大きな肉球(足底球)の付け根
三陰交:後肢内側で、内踝と膝を結ぶ線上で下から2/5の位置
体調や体質によっては合わないケアもあるので、愛犬の様子を見ながら行ってください。
●南谷てるみプロフィール
手づくりごはん・ドッグマッサージ教室Bonico 代表。
ペット食育協会認定指導士、ドッグマッサージセラピスト。愛犬が病気にならない体づくりの予防ケアを指導します。