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不動産売買のタイミング~那覇市(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.6

不動産売買のタイミング~那覇市(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.6

今回から、各地域の売買のタイミングについてお話しします。まずは那覇市からです。
週刊かふう2022年9月2日号に掲載された内容です。

地価のターニングポイント

 今年3月に発表された地価公示を見ると、那覇市の住宅地は+1・0%、商業地は+0・1%、工業地は+14・2%となっています。紙面の都合上、商業地の売買タイミングや工業地の上昇要因などについては別の機会にお話したいと思います。
新型コロナの感染状況は、この原稿を書いている時点でまったく衰える気配はありません。にもかかわらず、那覇市の地価は上昇傾向を示しています。住宅地については、横ばいか上昇で、下落している地点はありませんでした。商業地については、上昇した地点、横ばいの地点、下落した地点があります。
 平成10年以降で見てみると、那覇市の住宅地地価は平成25年まで下落し続け、平成26年に上昇に転じました。その後、下落することなく現在に至っています。
もちろん、もっと地域を細分化してみれば、一時的に下落した地域もありますが、平成26年以降の地価変動のトレンドは上昇ということになります。従って、住宅地の底値は平成26年頃ということが言えます。つまり、平成年頃に住宅を買った人は良いタイミングで購入できたことになります。逆に平成26年頃に住宅を売った人は一番安いタイミングで売ってしまった可能性があります。

不動産売買のタイミング~那覇市(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.6

買い時・売り時の判断

 いま、住宅を買おうとしている人はどうでしょうか? 前述のとおり、新型コロナ感染症の影響があっても、それはわずかで、地価は上昇トレンドにあります。なのでほしいと思える物件があったならば、購入してもいいかもしれません。なぜなら、今後も上昇する可能性が高いからです。
 ただ、那覇市の住宅はかなり高くなりました。戸建住宅を購入しようと思うと、4千万円から5千万円は必要でしょう。新都心地区であれば1億円くらい用意しないと買えないのではないでしょうか?
そこで気を付けてほしいのは、買ったらもう一生そこに住んで売ることはないという覚悟が必要になると思います。自然災害で建物がなくなってしまうリスクやコロナの影響などによる失職、人口減少による住宅需要の減少など昨今の不動産は所有リスクが少し高くなってきましたから、腹をくくりましょう。
 住宅を売ろうとしている人はどうでしょうか? 早く売りたい理由があるなら別ですが、早く売る必要がないのならもう少し待ってみるのも得策です。理由はやはり、地価が上昇トレンドにあるからです。
売る場合に気を付けてほしいのは、売りたいと思う物件の立地です。最近は売り物件が少なく、地価が上昇トレンドなので売れ残ることは少ないと思いますが、立地が良くないと売れない可能性があります。売れないと価格を下げなければならないので、自分が売りたいと思う物件の立地はどうなのかということを見極める必要があるでしょう。

 次回は浦添市の売買のタイミングのお話です。

不動産売買のタイミング~那覇市(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.6

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