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不動産売買のタイミング~八重瀬町(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.14

不動産売買のタイミング~八重瀬町(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.14

県内各地の不動産売買のタイミングについてお話します。今回は、土地区画整理事業や道路拡張の影響などで近年、住宅地として人気の高い八重瀬町の売買のタイミングについて解説します。。週刊かふう2023年5月5日号に掲載された内容です。

人気地区の取引価格が高水準

 今年3月に発表された地価公示を見ると、八重瀬町の住宅地で下落している地点はありませんでした。最も上昇したところは八重瀬-3の宜次で、5・1%の上昇で㎡あたり4万7800円と昨年より2300円アップしています。また、八重瀬-4の東風平では5・0%の上昇で、10万5000円/㎡は昨年よりも5000円アップしています。
八重瀬町の住宅地における平均変動率は4.・1%の上昇。昨年が1・3%の上昇率でしたから、八重瀬町の値動きはぐっと上昇しています。
 八重瀬町の住宅地需要で特徴的なのが、新しく移転した八重瀬町役場周辺の伊覇地区などに代表される土地区画整理事業地内の区画が整然とした地域に取引が集中しており、価格も高水準となっている点です。
 さらに一般国道507号津嘉山バイパスの供用開始の効果が大きく、那覇市へのアクセスが大きく改善されたことが宅地需要増加の大きな要因となっています。そんな要因からも、八重瀬町の土地需要は底堅いものがありますね。

不動産売買のタイミング~八重瀬町(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.14

コロナ禍でも着実に上昇

 平成18年以降の地価動向(沖縄県地価調査)を見てみると、住宅地地価は平成25年まで下落が続きましたが、平成26年は2・2%、平成27年は2・2%と上昇に転じ、その後は下落することなく、現在に至っています。
このことから、平成25年くらいが底値だったと考えられ、このときに買った人は安いときに買えたことになります。逆にこの時期に売却した人は安いときに売ってしまったかもしれません。
 八重瀬町の住宅地のもう一つのポイントは、比較的コンスタントに上昇してきたことです。しかも、コロナ禍においても地価は着実に上昇しています。
 令和2年は4・2%の上昇、令和3年は2・6%、令和4年も5・1%の上昇率となっています。こちらは、お隣の南風原町と地価の動きがよく似ています。ここでも土地区画整理事業地の人気が地価を押し上げています。特に県外企業の出店や商業施設が立ち並ぶ伊覇などを中心に、利便性や地域の熟成度が高まっていることも地価上昇の大きな要因でしょう。

地価の比較検討が必要

 では、今住宅を買おうとしている人はどうでしょうか? 平成26年以降の価格は上昇トレンドですので、ほしい物件があるならば早めに手を打ったほうがよさそうです。
 ただし、以前もお話しましたが、注意してほしい点があります。それは、一部の売り物件について今までの地価上昇トレンドに基づいて価格を設定したものの、相対的にその価格が高くなりすぎてしまって、価格調整をするケースが出てきています。
 確かに購入するタイミングではありますが、価格が高すぎて買いたいと思う人が敬遠しているかもしれません。すなわち、高値で買ってしまう可能性があるので、自分がほしい物件が妥当な価格なのか、他の市町村を含め(地価動向がよく似ている南風原町の物件など)、今まで以上に多くの物件を比較検討してみる必要があります。
 売る場合については、地価は上昇トレンドですから、急いで売却する必要がないのならば、もう少し待ってもいいかもしれません。ただ、これまでの価格設定で売れるとは限らない状況が出てきたことに注意が必要でしょう。

 さて、次回は中城村における不動産売買のタイミングのお話です。

不動産売買のタイミング~八重瀬町(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.14

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