不動産売買のタイミング~北中城村(住宅地)の不動産売買のタイミング~File.15
今回は、中城村の不動産売買のタイミングについての予定でしたが、先に北中城村からお話します。米軍泡瀬ゴルフ場跡地の土地区画整理事業によって、住宅地としても人気の高い北中城村の売買のタイミングについて解説します。
ライカム周辺を中心に需要高まる
今年3月に発表された地価公示を見ると、北中城村の住宅地で下落している地点はありませんでした。最も上昇したところは北中城-1の字美崎。6.7%の上昇で㎡あたり8万4900円と昨年より5300円アップしています。また、北中城-3の喜舎場では6.6%の上昇、6万9500円/㎡は昨年よりも4300円アップしました。
北中城村の住宅地における平均変動率は5.3%の上昇。昨年が3.0%の上昇率でしたから、北中城村の地価の上昇は顕著です。
中でも特徴的なのが、やはりイオンモール沖縄ライカム周辺の区画整理された地域やその周辺地区に集中していること。ライカム周辺地域は地域の発展が著しく、街路の整備や利便性が高まっているため、土地の取引も高いですね。
コロナ禍でも着実に上昇
平成18年以降の地価動向(沖縄県地価調査)を見てみると、住宅地地価は平成23年まで下落が続きましたが、平成24年、平成25年は横ばいとなり、平成26年は0.6%、平成27年は2.2%の上昇に転じ、その後は下落することなく、現在に至っています。
このことから、平成24年、25年くらいが底値だったと考えられます。ただ、平成26年も0.6%とわずかな上昇にとどまりましたので、平成24年から26年くらいに買った人は安いときに買えたことになります。逆にこの時期に売却した方は安いときに売ってしまったかもしれません。
北中城村の住宅地の市場は、コロナ禍の影響を受けながらも令和に入ってプラスの地価上昇を維持しており、比較的コンスタントに上昇しています。
令和2年は1.3%の上昇、令和3年は4.7%の上昇、令和4年も5.5%の上昇率となっています。以前にも沖縄県の住宅地は、土地区画整理事業地が非常に強いと話していますが、やはり、ここでも土地区画整理事業地の人気が北中城村の地価を押し上げています。
供給物件少なく
買い時感高まる
では、今住宅を買おうとしている人はどうでしょうか?
平成26年以降の価格は上昇トレンドですので、ほしい物件があるならば早めに手を打ったほうがよさそうです。特に北中城村や次回お話しする中城村はなかなか供給物件がありません。新築の木造分譲住宅も、他の市町村と比較すると少ない印象で、選べるほどの売り物件は少ないように思います。
これは北中城村、中城村ともに開発が抑制される市街化調整区域が多いため。住宅が建てられるように緩和されている地域もありますが、行政的な規制が厳しいことに要因があると思います。
どちらにしても供給が少ないことと、上昇トレンドであるタイミングのため、気にいった物件があれば購入したほうがいいかもしれません。
売る場合については、急いで売却する必要がないのならば、もう少し待ってもいいかもしれません。相場から離れた価格設定では売りにくいと思いますが、供給が少ない地域が多いですので、多少強気でも売れる可能性はあるかもしれません。
次回は中城村における不動産売買のタイミングのお話です。