台風被害や遮熱にも性能を発揮 沖縄の窓ガラスに欠かせないウインドウフィルム -サンクスー
台風が直撃する大型施設の大開口もウインドウフィルムが守っています
トップブランドを取り扱い 県内多数の施工実績
近年、県内の住宅や公共施設・商業施設が新築される際に、ほとんどの物件で採用されているというウインドウフィルム。台風時に強風で飛ばされた飛来物が窓に当たり、割れたガラスの破片が人に当たったり、避難の際に踏んでケガをするといった二次災害を防ぐため、台風が多発する沖縄では、もはや不可欠といってもいい建材のひとつです。
このウインドウフィルムの施工を県内で多数手がけているのが「サンクス」(浦添市)です。
同社が取り扱うのは、ウインドウフィルム製品の世界的トップブランドである3M(スリーエム)やKIMOTO(キモト)など。その中でも台風対策にお勧めの製品を代表の喜屋武満さんに紹介してもらいました。
「割れた窓ガラス片の飛散防止を目的にした『飛散防止シリーズ』の商品は、基材の厚みは薄いものの、ガラス片が飛び散るのを防ぐ効果は十分にあり、価格も比較的手ごろです」
さらに暴風をともなう沖縄の台風では、鋭利な飛来物がガラスを貫通してしまうことも少なくありません。
「貫通防止性能にもすぐれているのが、防犯を目的につくられたウインドウフィルムです。これは飛散を防ぐのはもちろん、鋭利なものが飛んできても貫通しにくくすることができます」
台風に加え、夏の沖縄では窓から入る紫外線も気になるところですが、その点においてもウインドウフィルムを導入するメリットだと喜屋武さんはいいます。
「ウインドウフィルムは、基本的に紫外線を99%以上カットする効果があり、家具などの日焼けを防ぐことができます。ただし、紫外線カットと遮熱は別です。お客様のなかには、紫外線をカットすることで暑さもカットしてくれると勘違いしている方が多いですね。遮熱性能にすぐれた製品では、夏場、窓から入る赤外線(熱)を最大40%カット、温度でいえば7~8℃遮熱することができます」
性能を最大限に発揮させるため
施工は台風シーズン前に
近年は、台風の勢力が増大していることもあり、既存の住宅への導入を検討する問い合わせも増えているそうですが、その際、注意したいのが施工のタイミング。ウインドウフィルムは、貼れば即効果があると思われがちですが、実は、性能を発揮するにはある程度時間が必要なのだとか。
「フィルムの接着に使う施工液が、窓ガラスとフィルムの間で乾かずに残っていると性能を発揮しません。施工液が十分に蒸発するためには、環境やフィルムの種類にもよりますが、貼り付け完了から1週間、場合によっては1カ月程度を要する場合があります。そのため、あさって台風が来るからと急いで貼っても遅いのです。できれば台風シーズン前の施工をお勧めします」
ウインドウフィルムを貼ることで台風、紫外線、そして犯罪から家や財産を守ることができます。これから家づくりをする場合はもちろん、ウインドウフィルムを施工していても10年程度経過していたらそろそろ効果が薄れてくる時期。貼り替えを検討してはいかがでしょうか。