RCの特性を生かしたリノベで スタイリッシュで 高機能な空間を演出 ティーチプラス
玄関扉は躯体を壊さないで施工可能なタイプをチョイス。上がり框とガラス引き戸で境界を明確にしシンプルな部屋の使い方を提案します
リノベに相応しい
コンクリート住宅
耐久性の高さから古い物件も多い鉄筋コンクリート住宅。昨年7月の記事で紹介した南城市大里のオープンハウス（成約済み）もその例に漏れず築35年の古い物件でしたが、スケルトン（構造体だけにする）のフルリノベーションで見事によみがえりました。
手掛けたのは、数々のリノベーションで実績のある株式会社ティーチプラス。同社営業企画部課長の鈴木良暢さんは「リノベして自分好みの空間にしたいと思わせる魅力的な物件が多いのもコンクリート住宅の特徴。頑丈さゆえにリフォームが難しいというイメージを持たれがちですが、むしろ構造的にもリフォームしやすく、長年住み継いでいくのにふさわしい住宅」と評し、「耐火性・耐震性・遮音性などコンクリート住宅が持つ優れた特性をリフォームで補強しながら行えば、新築同様の住宅を手に入れられます」と話します。
壁面はタイルとクロスで明るい印象に。造作したキッチンカウンターは廃材（杉板 畳下）を再利用し制作しました
開放感と明るさの調和がとれた
広々空間を実現
「このリノベでは、玄関を開けた時のインパクトが大きなポイントです。使い勝手の良い土間を設け、室内は広く抜けるように意識しました。リビングに人が集まるように、個室はあえてつくり込まずシンプルな設えに。比較的リフォームは易しいと前述しましたが、特にラーメン構造のRC造であれば、大胆な間取り変更も可能です」
玄関ドアの取り換えに合わせ通り土間を新設。６帖強の広々としたスペースは使い勝手もよく、趣味の道具や自転車、DIY用品はもちろん、物を置いたり人を待たせたりする際にちょっと便利な椅子を置くのにも十分な広さ。加えて採光と遮音を両立させたガラス間仕切りのスクリーンウォールが、土間の開放感を引き立てます。
LDKは、もともと台所と居間に分かれていた間取りを１つにまとめ、ゆったり広々とした空間に変更。既存の天井を解体し躯体はそのままに。掃き出し窓側の壁も左官のモルタル仕上げにクリア塗装と無機質な意匠ですが、落ち着きのある白のクロスとキッチンに貼ったタイルで整えられ、明るくきれいな印象を与えるリビングに仕上がりました。個室はシンプルにまとめましたが、自由に使えるオープンな収納で個性を演出するのもいいかもしれません。
天井はコンクリートスラブの素地にクリアラッカー、壁はモルタル仕上げのEP塗装。どちらかと言えばインダストリアルテイストな要素が強い仕上げに
リノベで生まれ変わった住宅は大里ニュータウン内に建つ築35年の平屋。外壁と屋上防水も化粧直ししました
住む人目線で
住み心地をカタチにする
「近年、日本は空前のリノベブームとも言われます。購入した物件や既存住宅の再設計、資産価値の向上など目的や形態はさまざまですが、いずれの場合でも、生活の中で何を優先させるかを決めることがリノベの大切な部分ですから、住む人目線で住み心地をカタチにできるのも自社の強みです」
自由度の高いデザインとプランで戸建てからマンション、商業施設まで、多くの事例をそろえるティーチプラス。豊富な施工実績で培った技術力とノウハウで、ライフスタイルに寄り添ったリノベーションを提案します。物件探しからプランニング、資金計画まで、お気軽にご相談ください。
