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住宅情報紙「週刊かふう」新報住宅ガイド

　やさしさ、温かさ、心地よさ、優美さ、カントリーにアーバン、伝統美と機能美、重厚感と開放感、玄関にはさまざまな顔と表情があります。それと同様に、外と内でも違った顔を持つようです。

　外から見た玄関は、家の顔と言ってもよいでしょう。家全体の色味やデザインと玄関がマッチしていると、非常に洗練された家に見えてきます。逆に、家全体のデザインと玄関がマッチしていないと、非常に違和感が残ります。また、見せないという手法もあります。あえて外から玄関が見えなくすることで、家全体の外観のデザインを統一させるという手法です。

　このように、生活の要所であると同時に、玄関は家の印象を大きく左右する重要なパーツです。そこを認識したうえで、いろいろな顔や表情を考えてみてはいかがでしょうか。

プライバシーとパブリックの境界

　みなさんは、玄関に入ると心が休まりませんか？ 玄関は敷地の外と内の境目にもなるわけですから、パブリックから解放された瞬間の安堵感がここにあるのです。また、家族全員が毎日必ず使う場所でもあるわけですから、利便性も求められます。

　とはいえ、人の目に触れることが多い場所であることも確かなこと。来客の方が初めに見て、最後にも見る、非常に印象に残る部分。例えば、玄関が広いと家全体も広いように感じられたり、きれいに片付いていると家全体もきれいなように感じたりします。

　このように玄関の内側は住む方の生活の鏡でもあるわけですから、常にきれいに、広く見える心掛けや工夫が必要になるでしょう。